第十三話 無理はしたら駄目その四
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「そうしましょう」
「そうね。じゃあ今日はね」
「夜空さんにはお休みしてもらって」
白華は真昼にも応えた。
「私達三人で頑張りましょう」
「そうしていきましょう」
「だから風邪薬飲んで寝る」
佐京はまた夜空に言った。
「そうしよう」
「ええ、それじゃあ」
夜空も頷いた、それで彼女は風邪薬を飲んでから自分の部屋に入ってそのまま寝た、目覚めた時は丁度お昼だった。
それで起きてリビングに行くとだった。
「あっ、これは」
「起きた?」
キッチンから真昼の声がした。
「丁度よかったわ」
「カレーの匂いがするけれど」
「今まで作っていたのよ」
真昼は妹にエプロン姿で言った。
「カレーをね」
「お姉ちゃんが作ってくれたの」
「佐京君と白華ちゃんがお掃除とかお洗濯してくれて」
そうしてというのだ。
「それでね」
「お姉ちゃんはお料理に専念したのね」
「それでね」
「今出来たのね」
「人参に玉葱にジャガイモを細かく刻んでね」
この野菜達をというのだ。
「入れてね」
「煮たのね」
「林檎も擦って」
この果物もというのだ。
「入れたしお肉もね」
「入れてくれたの」
「鶏の胸肉があったから」
「それを入れたのね」
「そうしたの」
「チキンカレーね」
「ええ、甘口よ」
味の話もした。
「蜂蜜と牛乳も入れたわ」
「それでルーは甘口なの」
「何でもね」
「何でも?」
「白華ちゃん甘口が好きらしいのよ」
彼女がというのだ。
「それでなの」
「白華ちゃんも食べられる様に」
「そうしたのよ」
「そうなのね」
「もっとも林檎と」
擦って入れたそれはというのだ。
「蜂蜜と牛乳は栄養よ」
「私への」
「そう、どれも栄養あるからね」
だからだというのだ。
「お野菜とお肉だけじゃなくて」
「そういったものも入れてくれたの」
「風邪にいいと思って」
「そうしてくれたのね」
「ええ、それでさっきルー味見したらかなり甘いけれど」
「いいわよ」
夜空は姉に微笑んで答えた。
「私カレー甘口もいけるし」
「そうよね。夜空ちゃんは」
「どんな味でもね」
「甘口でも中辛でも辛口でも」
「食べられるから」
それも美味しくだ、夜空はそうであるのだ。
「だからね」
「それでよね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
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