第十話 東京だけでなくその十五
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「ホワイト、楽しくが一番ですよ」
「貴女が言うと説得力がありますね」
インサーンが応えた。
「どうも」
「経験がありますからね」
クレオンはまさにと答えた、事実彼はドルイドンにおいて過去酷使されて笑うことも考えることも忘れていた時期のことを思い出していた。
「言いますよ」
「そうした風に」
「はい、それこそ何度でも」
「何度でもは言い過ぎでもな」
タンクジョーはそれでもと言った。
「けれど使い捨てにはされたくないな」
「酷使する奴って大抵そうしますしね」
「ああ、人は利用するだけでな」
「使い捨てにしますよね」
「そうした奴だな」
「いや、使い捨てになんかされたら」
クレオンは困った様な目になって言った。
「たまったもんじゃないですよ」
「される方はな」
「本当に。ボロ雑巾みたいに使われて」
そうしてというのだ。
「ポイなんて」
「全くだよな」
「ですから」
それでというのだ。
「僕もですよ」
「使い捨て反対だな」
「大反対です」
それこそという口調だった。
「最後の最後まで大事にです」
「扱って欲しいな」
「そして定年したら」
クレオンはそれからのことも話した。
「年金生活ですよ」
「それで余生を過ごすんだな」
「そうですよ」
全く以てという言葉だった。
「本当に」
「ヨドンヘイムもこれからはそうだね」
ヨドンナも言ってきた。
「僕達も間違えていたよ」
「間違いは正さねばな」
ネロが応えた。
「やはり」
「そうだよね」
「ではヨドンナ殿達もだな」
「これからはホワイトでね」
そう言っていいやり方でというのだ。
「それでだよ」
「やっていくな」
「人材を大事にして」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「ことを進めるな」
「そうするよ」
「考えをあらためたか」
「そうだよ」
ヨドンナはその通りだと答えた。
「まさにね」
「いいことだ、人材を大事にしないとな」
「本当にその組織は駄目だね」
「今はよくともな」
「やがてはね」
「破綻する」
ネロは言い切った。
「間違いなくな」
「左様ですね」
ナリアもそれはと応えた。
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