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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第26話
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二人の身を心配した。

「……大丈夫だ。A級と鉄血の子供達(アイアンブリード)の肩書は伊達じゃねえ。」

「へッ、エレインは3年前の時点で化物揃いのメンフィルの使い手の中でも残虐な事で有名なあの”殲滅天使”ともやり合えたし、味方としては心強く敵としてはとんでもなく手強い事を知っている俺達からすれば、あの程度の奴にやられるような事はねぇよ、少佐は。」

「今は託します……あのお二方に。」

エレインを心配しているアニエスにヴァンとクロウが心配無用である事を告げ、フェリは二人の武運を祈った。するとその時屋内であるにも関わらず謎の霧が発生した。

「この霧は昨夜の……!」

「また……!」

「建物内にもか……」

謎の霧の発生にタリオンとフェリは真剣な表情で声を上げ、ヴァンは警戒の表情で呟いた。するとその時ゲネシスが反応し始めた。



「あ……」

ゲネシスの反応に気づいたアニエスは呆けた声を出してゲネシスが入っている小さなポーチに視線を向け

「……関係してやがるんだな、この霧と、その鞄の中身が。遊撃士もいねぇしいい加減教えろ、何がどうなってやがる……!?」

ゲネシスの反応と霧が関係している事を察したアーロンは真剣な表情でアニエスに説明を要求した。そしてヴァン達はアーロンにゲネシスについてわかっている事を説明した。

「―――――するとこの霧に屍鬼化した半グレどもも……連中が手に入れたっつうその装置の片割れの仕業って事か。」

「ああ、可能性は高いだろ。」

「……波止場の露店からアルマータに渡ったようですし。」

「死者達を操る事を含めた様々な不可思議な現象を起こす導力器(オーブメント)とは、また不思議な装置ですね。」

「ぶっちゃけ、古代遺物(アーティファクト)と変わらねぇんじゃねぇのか?」

事情を知って真剣な表情で呟いたアーロンの推測にヴァンとアニエスは頷き、リタは興味ありげな表情で説明の際にアニエスの掌の上に出されたゲネシスを見つめ、クロウは疲れた表情で呟いた。



「だがパオ婆やオウラン爺の話だと……40年前にもこんな霧が……まさか元から……いや……」

一方アーロンは考え込んでいたが答えが出ず、考える事を止めた。

「なんにせよ答えはこの先だ。」

「あの二人の幹部達もきっとこの奥に……!」

「ああ――――――ゲネシスとやらも含んでまとめてケリをつけてやるぜ!」

そして探索を再開したヴァン達は時折襲い掛かってくる魔獣や人形兵器達を撃破しながら最奥に到着した―――――


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