スーパーロボット大戦OGs
0063話
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レーザーの反射による跳弾を使用して徹底的に敵へと嫌がらせの攻撃をする。
1機撃墜するよりもより多くの機体を損傷させる事を目的にしているので、撃墜数自体は殆どない。だが、その分足止めの効果は抜群だった。
「卑怯者がっ、正々堂々と勝負しろ!」
通信から敵パイロットと思しき挑発が聞こえてくるが、もちろんそんなのは無視……いや、頭に血を昇らせる為にあえて返事をするのもありだな。
「お前は馬鹿か? 撤退戦で時間を稼ぐ為に残っている俺が、何で正々堂々なんてそんな時代遅れな真似をしなきゃいけないんだ? そんなのは森の中で猪相手にでもやってくれ」
「貴様ぁっ、中佐であるこの俺が猪と同レベルだと言いたいのか!?」
中佐!? なんでそんなお偉いさんがこんな前線に出てきてるんだ?
と言うかこのイラッとするような声、何か聞き覚えがあるような。
「なぁ、中佐さん。あんたの名前は? もしあんたがエースとして有名なパイロットだったらそれに敬意を表して正々堂々と戦っても構わないんだが」
いや、嘘だけどな。正々堂々戦うつもりは一切無い。
「ほう、反乱軍にしては殊勝な心がけじゃないか。いいだろう、貴様の脳みそでも分かるように教えてやる。俺はハンス・ヴィーパー中佐だ」
……は? いや、ちょっと待て。何でお前がここにいる? と言うか、PTやAMに乗れたのか。原作ではキラーホエールに乗っていたのでてっきり人型兵器のパイロットとしては使い物にならないものだとばかり。
「聞き覚えがあるな。だが、俺の記憶が確かなら極東基地の所属だったと思うんだが。ここはウクライナだぞ?」
「ふざけるなぁぁぁぁぁっっっっ! そもそも俺がこんな所に飛ばされたのはお前等が原因ではないか!」
何となく感じた疑問をそのまま口に出しただけだったのだが、その疑問は予想以上にハンスの逆鱗に触れてしまったようだ。
「俺達のせい?」
「そうだ。貴様等がネットに流した何の裏付けもないデタラメな不正の証拠と言われているあのファイルだ!」
いや、何の裏付けもないと言われても。ヴィンデルがそんな間抜けな真似をするとは思えないし、明らかにこいつの言い逃れの為の言い訳だろう。
にしても、そうか。そういえば昔、まだ士官学校の生徒だったころに特脳研に潜入した時の所長の証言や裏帳簿なんかにもろにハンスの名前があったな。
その情報もネットに流れた訳だ。そしてその結果が中佐という地位にも関わらず前線指揮官か。
いや、逆にそんな状態になってもまだ降格されないで中佐の地位にある事に驚くべきか? あるいは、もっと他の上層部の面々は不正の証拠があっても現在の地位に留まり続けているのだから、残念だったなと哀れんでやるべきか。
まぁ、結局は。
「自業自得じ
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