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八条学園騒動記
第七百四十六話 ベーグルその五

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「やはりです」
「よくないですね」
「ですが残すよりはです」
「ずっといいですね」
「そうです、また自分達だけの大食はです」
 それはというのだ。
「罪でも誰もが分け与える様にしてです」
「食べるといいんですね」
「ましてペットや家畜達もです」
 人でない彼等もというのだ。
「満腹にしているなら」
「いいですね」
「輸出さえしていますし」
 イスラエルも様々な食べものを輸出しているのだ。
「そうですし」
「いいですね」
「贅沢はいけませんが」
 それでもというのだ。
「残さないことはです」
「いいことですね」
「ものを粗末にしないことは美徳です」
「贅沢は駄目でも」
「そうです、それ自体がです」
 まさにというのだ。
「美徳であるので」
「残さず食べることですね」
「では皆さんで召し上がって下さい」
「残さずに」
「そうされて下さい」 
 ラビの人はアンに穏やかな声で話しアンも頷いた、そうしてだった。
 四人でお菓子になっているベーグルと牛乳を楽しんだ、そして全てなくなるとラビの人は微笑んで話した。
「これで、です」
「全部食べましたね」
「よかったです」 
 アンに微笑んで答えた。
「まことに」
「そうですよね」
「若しです」
「残してですね」
「捨てる様なことになれば」
 そうした事態に陥ればというのだ。
「最悪でした」
「そうですよね、何でも使えるだけ使って」
 セドリックはラビの人に応えて述べた。
「食べものは残さない」
「連合の考えですね」
「ですからリサイクル技術も発達していて」
 まさに使えるものは使えるだけ使うのだ。
「それに食べものもです」
「残さないですね」
「残飯は出ても」
 どうしても出てしまうものであるがだ。
「それもですね」
「再利用しますね」
「家畜にあげたりして、兎に角そのまま捨てることは」
「連合はしないですね」
「何でも使えるだけ使わないと」
 使い捨てにせずにだ。
「無駄ですからね」
「それがイスラエルではです」
「悪徳かどうかですね」
「それが美徳ならいいですが」
 それでもというのだ。
「しかしです」
「それでもですね」
「悪徳ならです」
 それならというのだ。
「絶対にです」
「許されないことで」
「食べものを残すことが悪徳なら」
 そうであるならというのだ。
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