第六十五話 塔の空気その六
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「そこがや」
「ほんまちゃうね」
「似てるけど全く逆や」
「造った存在も目的も」
「ほんまな、傲慢故に造られたんやなくて」
「試練として造られたね」
「最初に踏破した人がな」
その者がというのだ。
「世界を統一したらしいし」
「踏破して得た力で」
「そうしたらしいしな」
「そしてエカテリーナちゃん達もあそこまで強うなったのは」
「この塔を踏破したからや」
そうであるからだとだ、中里は話した。
「それで僕等もな」
「力を得る為に今おるね」
「そうしてるわ、絶対にな」
「踏破しよね」
「何があってもな、ただ」
ここで中里はこうも言った。
「最初に踏破した人のことはな」
「ちょっとわからへんね」
「具体的にどんな人でな」
その人物像がわからずというのだ。
「それでな」
「何をして世界を統一したか」
「どれだけの歳月がかかったか」
このことがというのだ。
「ほんまな」
「わかってへんね」
「そや」
そうした状況だというのだ。
「どうもな」
「詳しくは」
「それでもかなりの力を得たことは事実や」
このことはとだ、中里は断言した。
「そうであってこそな」
「世界を統一出来たんやね」
「そして今の世界の礎を築いたんや」
「そうしたね」
「相当なことをした人や」
その最初に踏破した者についてだ、中里はこれ以上はないまでに神妙な顔になって綾乃に話した。他の仲間達も聞いている。
「そのことは間違いないわ」
「塔を踏破して相当な力を得たね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「エカテリーナちゃん達もな」
「あれだけ強うなったわ」
「後でヘッセ達も来るみたいやし」
「力は必要やね」
「その力で今度こそエカテリーナちゃん達に勝って」
「あの子等仲間にして」
「そしてヘッセ達も仲間にしてな」
欧州の星の者達である彼等もというのだ。
「それでや」
「皆で力を合わせて」
「この世界を襲う危機を退けるんや」
「そうするんやね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「もう僕等七割は進んだな」
「ああ、そうなった」
リーが答えた。
「ほんまな」
「そやねんな」
「それでその間な」
それこそというのだ。
「この通りな」
「空気は多くの階で変わらんで」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
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