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豊臣秀吉が異世界で無双系姫騎士やるってよ
第2話:忍者が足りない……
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れる戦技が沢山有る。
が、それに頼り過ぎたかどいつもこいつも本物の猪が名誉棄損で訴えてきそうなくらいの猪武者に成り下がりおった。
そうやって過剰な戦力に物を言わせて不要な突撃を行い、気付けば死地に堕ちる馬鹿はごまんといる。
私はそんな馬鹿げた死に方は御免だ。
寧ろ……
「あー!逃げたぞぉー!追え!追えぇー!」
そうだ!
豊臣秀吉(わたし)は逃げたぞ!さっさと追って来い!
しばらくして、私がとある洞窟に逃げ込むと、敵達も一同に追って来る……だったら良かったんだけどなぁ!
私の後ろの足音が減ったと言う事は、敵全員がこの洞窟に入った訳ではなさそうね……本当にムソーウ王国とエイジオブ帝国の戦術の差がマジで凄い……
とは言え、これだけの敵鉄砲隊をここまで誘き出せば上等か!
敵は、私が反転して攻撃を再開する素振りを魅せた途端、私に向かって鉄砲を構えるが、
「あれ?……なんだ!?炭酸粉がパチパチ言わない!」
「これでは鉄の球を遠くに飛ばせない!」
「何がどうなっているんだ!?」
ここで自慢げに豊臣秀吉(わたし)が華麗にネタバラシをする。
「フフフ、まんまと引っ掛かったな?」
「な!?……我々の小型投石器に何をした?」
「なぁーに、この洞窟の湿気を利用しただけよ。この洞窟の湿気がお前達の火薬と火縄をお釈迦にしてくれたのよ」
因みに、この洞窟もアニマが近くにいた蝙蝠から訊き出してくれたモノ。アニマには本当に感謝だ!
すると、鉄砲隊を率いていたリーダーが必死に叫ぶ。
「誰か火を持って来い!炭酸粉を温めて湿気を飛ばすのだ!」
おーおー、大慌てですなぁ。
だが、お前達の火縄が正気に戻るのを待つ心算は無い!
ムソーウ王国の自慢の戦技でこいつらを蹴散らしてみるか!
先ずは先程もだした『光刃』!
光の魔力を宿した剣撃を銃弾の様に飛ばす技じゃ!
続いては『一閃』。
高速ダッシュしながらすれ違い様に敵に渾身の裏一文字を浴びせる移動を兼ねた技!
そして『剣の舞い』。
ジグザグに前進しながら裏一文字を3連発する回避にも使える技じゃ!
しかも、そのどれもが一騎当千の破壊力!
あっという間に敵鉄砲隊は全滅だ。
我ながら凄いと思いつつ……これに溺れない様に最新の注意を払わねばな。
……さて、外にいる敵将に遭いに往くか。
敵将は、私の顔を視た途端、中に入った手下の全滅を悟ったのか、勇猛果敢で無知蒙昧な馬鹿共とは真逆な命令を下しおった。
「誰でも良い!早く帝都に逃げ込め!そして、この女がどれだけ危険かを上の連中に正しく伝えるのだ!往けぇー!」
それはつまり……こいつらが私を過剰に危険視している事の表れ。
普通に考えれば誉と思える事なのだろうが、ムソーウ王国の戦略と戦術が完全に死に体の現地点ではかえって困る。
せめて他の馬鹿共
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