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豊臣秀吉が異世界で無双系姫騎士やるってよ
第2話:忍者が足りない……
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いやぁ……
ムソーウ王国の戦術の立て直しを本格的に始めて初めて気付いたのだが……
(笑)(くさ)生えるくらい……
忍者(くさ)が足りない!
じゃあなんだ!?
祖国(このくに)は今までどうやって諜報を行ってきたと言うのだ!?
情報収集(それ)だけじゃない!
噂流布、破壊工作、罠設置、暗殺……
忍者(くさ)の仕事や重要性は多岐にわたる。
それが居ないとなると……
ん?
情報収集がままならない状態で部将としての初仕事をしなきゃいけないと言うのだが、何だこの木材の数は?防御拠点を増やすの?
本陣内に櫓を用意する事はよくある事だが、本当にそれだけなのかが気になる……
「私達は敵の斥候を討伐するのですよね?野営地建設と櫓建設にしては木材が多い気がするのですが?」
すると、私は何故か笑われた。
「姫様は初陣がまだ済まされておられないだけあって、敵が何処にいるのかを知る方法をご存知無いとお見受けする」
それを聴いて……私は愕然としてクラッとした。
ひょっとして……未だに高井楼と望遠鏡に頼った警戒以外の諜報を一切しておらんと言うのか!?
頼む!この嫌な予感が私の見当違いな勘違いであってくれ!
……
……
……
……本当に草原のど真ん中に高井楼を建ておった……
「……これで敵の何が解ると言うのですか?」
「敵がどの方向にいるのかが解ります!」
そう自信満々に言われんでも解るよ。
私が訊きたいのはその先!
つまり、高井楼から見下ろしただけでは解らない敵の中身じゃ!
「……で……敵がどの方向にいるのかを知った後はどうするのですか?」
「勿論、我々はその方向に向かって進軍するのです」
弓兵!仕事しろ!
こんなどデカい高井楼をわざわざ作って、やる事は進軍方向決定だけか?
「おーい、敵が何処にいるか解るかぁー」
なんだこの暢気な会話は?
斥候部隊とは言え、いやしくも敵だぞ!
せめて敵の伏兵の場所を発見せなんだら、こんな諜報のイロハを知らぬふざけた高井楼などぶっ壊して―――
「えー、敵は東の」
その高井楼が敵の攻撃を受けてあっさり転倒・倒壊した。
「砲撃か!?」
はい。あっさりこちらの高井楼の負け。
この様子だと、敵はかなり優秀な大筒をお持ちの様で……
こっちは戦術どころか諜報のイロハすら解らぬ馬鹿揃いだと言うのに……
「何が遭った!?」
「……決まってるでしょ……敵の攻撃です……」
「何を言っているのです姫様!エイジオブ帝国は戦技や魔法に乏しい弱小国!この様な器用な事は不可能です」
あー……
馬鹿だこいつら……
祖国(このくに)は鉄砲や大筒の事をまったくご存知無い様で……
しかも、敵を過小評価するは愚策の中の愚策。それを平気で行うとは……
「何をしている!早く櫓を直せ!敵の―――
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