第十二幕その十
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「それこそ塵や埃もないね」
「そうした軍隊なのね」
「制服だってね」
「奇麗なのね」
「作業服だってね」
身体を動かす、汚れるお仕事をする時に着るこの服もというのです。
「お洗濯してアイロンもかけて」
「制服もよね」
「服に付いている埃まで取って」
そうしていてというのです。
「それでだよ」
「そのうえでなのね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「靴まで磨いているんだ」
「ピカピカにしてるの」
「そうなんだ、ゴムの部分の土に触れないところまでね」
「磨いているの」
「作業の時の安全靴も」
これもというのです。
「時々でもね」
「本当に徹底しているわね」
「護衛艦を観ても整理整頓されていて」
そうなっていてというのです。
「おトイレも奇麗だし銅の部分もね」
「金色の」
「暇を見付けて磨いて」
「奇麗にしているの」
「錆なんか出ない様にね」
「金色のままね」
「そうしているんだ」
海上自衛隊ではというのです。
「そうしているんだ」
「本当に徹底しているわね」
「うん、そしてね」
それでというのです。
「訓練だってね」
「しっかりしているわね」
「そうなんだよ」
「だから立派なのね」
「それで日本は災害が多いけれど」
「そうそう、物凄く多いでしょ」
災害のお話が出てでした。
サラはカレーを食べる手を一旦止めてです、先生にこう言ったのでした。
「驚く位ね」
「他の国と比べたらね」
「我が国ともね」
イギリスとも、というのです。
「本当によ」
「多いね」
「とてもいい国よ、自然環境でもね」
「過ごしやすくて景色も奇麗でね」
「いい国よ、けれどね」
それでもというのです。
「災害の多さがね」
「問題だね」
「そう思うわ、だからうちの子達もね」
「災害の多さを聞いて」
「日本に住むのは怖いって」
その様にというのです。
「小さい頃言っていたのよ」
「それはわかるよ。猛獣とか猛毒を持つ蛇や虫がいると聞いてもね」
「その国に行きたくなくなるね」
「住むなんてとてもよ」
「妖怪だってそうだしね」
「そうそう、怖い妖怪や妖精がいると聞いても」
人前に滅多に姿を表さない彼等でもというのです。
「子供は怖がってね」
「その国に行きたくなるなるわね」
「日本のある子供はドイツに人を貪り喰らう吸血鬼バーニィという魔物がいると聞いて」
「ドイツに行きたくないって言ったのね」
「そうなんだ」
そうしたことがあったというのです。
「これがね」
「そんなこともあったのね」
「子供はそうなるね」
「だからよね」
「日本の災害の多さを知れば」
それならというのです。
「そう思うこともね」
「当然なの
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ