第十二幕その十二
[8]前話
「実はと」
「歌舞伎はオズの国でもね」
「上演されていますね」
「ジャパニーズオペラとも呼ばれてね」
そうしてというのです。
「中国の京劇とかアメリカのミュージカルと合わせて」
「人気がありますか」
「そしてね」
それでというのです。
「私も知っているけれど」
「そうなんですね」
「けれどね」
それでもとうのでした。
「そうしたこともあるのね」
「そうみたいですね」
「成程ね」
「そうか、そう聞くとな」
おじさんはあらためて思いました。
「お寿司の歴史もな」
「面白いわね」
おばさんも言いました。
「本当に」
「そうだよな」
「さらにね」
「お寿司が好きになったな」
「その歴史を知るとね」
「全くだな」
こう二人でお話しました。
馴れ寿司も楽しみました、それからです。
皆でお吸いものや茶わん蒸しも楽しんでからお店を出て街の正門のところに出てそうしてそこで、でした。
列車に来てもらいました、それに皆で乗りまして。
おじさんとおばさんの村に向かいます、その途中で皆に駅弁のちらし寿司が配られましたがドロシーはお二人に言いました。
「是非ね」
「ああ、これもだな」
「ちらし寿司ね」
「これも食べるんだな」
「そうすればいいのね」
「夕方になったら」
その時にというのです。
「皆で食べましょう」
「それじゃあな」
「夕方にね」
「その時にね」
さらに言うのでした。
「それで食べ終わったら」
「夜までにはか」
「お家に着くのね」
「そうなるから」
「そうか、それでな」
「この旅も終わりね」
「そうなるわ、それでどうかしら」
お二人に笑顔で尋ねました。
「この旅は」
「いいよ」
「今もとても楽しいわ」
お二人も笑顔で答えます。
「とてもね」
「いい旅だよ」
「そう言ってくれて嬉しいわ」
ドロシーもです。
「本当にね。それじゃあね」
「うん、帰ったら」
「その時はね」
「またね」
まさにというのでした。
「機会があればね」
「旅行に行くと」
「私達もね」
これがお二人の返事でした。
「とても楽しかったからね」
「趣味の一つにするよ」
「そうしてね」
こうお二人に言うのでした、そしてです。
夕方になると皆でちらし寿司も食べました、そちらのお寿司もとても美味しかったです。
お二人がお家に着いて皆も都に帰りました、皆帰ってからそれぞれ留守の人達にお土産をあげて旅を振り返ってとても楽しかったとお話したのでした。
オズのヘンリーおじさん 完
2023・11・11
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