暁 〜小説投稿サイト〜
オズのヘンリーおじさん
第十二幕その十

[8]前話 [2]次話
「もうね」
「そうだよね」
「そんな気持ちがあっても」
「多分ね、もう忘れたけれど」
 それでもと言うドロシーでした。
「自分がね」
「嫌な気持ちになるだけだね」
「そうでしょうね」
 こう言うのでした。
「本当に」
「そうだよね」
「それで嫌なこともしたら」
「余計に嫌だね」
「それよりもね」
「幸せにね」
「ならないとね」
 そうしたことを思うよりもというのです。
「駄目よ」
「その通りだね」
 ハンクもまさにと頷きました。
「僕もそう思うよ」
「だから今ね」
「こうしていられて思えて」
「心から嬉しくて」
 そしてというのです。
「幸せよ」
「そうだよね」
「何かお話を聞いてますと」
 恵梨香は鰹のたたきを食べつつ言いました。
「人の幸せを楽しめるっていいですね」
「オズの国でいつも実感してますけれど」
 ジョージはしめ鯖を食べています。
「素晴らしいことですね」
「自分だけじゃないですからね」
 神宝は赤貝を食べています」
「世の中にいるのは」
「それで皆が幸せになる様に出来て」 
 ナターシャはあじを食べながら言いました。
「そうして喜べたら最高ですね」
「そうなる様にです」
 カルロスは帆立を食べています。
「僕達もしていきたいです」
「そうしていってね」 
 ドロシーは五人にも答えました。
「貴方達も」
「それが一番ですよね」
「幸せですよね」
「他の皆の幸せも喜べたら」
「その為に動けたら」
「それで」
「市分だけの幸せはね」
 それはといいますと。
「もうね」
「まさに自分だけで」
「それで、ですね」
「小さいですね」
「狭いですね」
「そうした幸せですね」
「だからね」 
 それでというのです。
「貴方達もそうしているしね」
「してます?」
「そうしてます?」
「私達も」
「そうですか?」
「ちゃんとしてますか?」
「しているわ」
 こう言うのでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ