第十話 東京だけでなくその五
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「いいな」
「そうだよね」
「こうしたラーメンいいよな」
「そうそう、心に滲みるよ」
「いい意味でだな」
「そうだよ」
「いやあ、名古屋っていい場所だね」
ラッキューロも笑って話した。
「賑やかで親しみやすい感じだしね」
「そうでしょ、それで美味しいものもね」
キャンデリラはラッキューロに応えて話した。
「多いのよ」
「そうした街なんですね」
「そうよ、すがぎ屋のラーメン以外にもね」
「色々とあるんですね」
「味噌カツに味噌煮込みうどんに名古屋コーチンにね」
キャンデリラは具体的に名古屋の美味しいものを話していった。
「きしめん、海老にモーニングに鉄板の上のスパゲティにね」
「本当に多いわね」
「それでういろうもあるから」
「食べるもの一杯ありますね」
「だからね」
それでというのだ。
「凄くよ」
「美味しいもの多くて」
「名古屋にいる間ドクターマンの捜索をしながら」
「美味しいものも食べますね」
「そうしましょう」
こう言うのだった。
「皆でね」
「わかりました、そうしましょう」
「そうだな、それがいいな」
トリンは今人間の姿である、その姿で言うのだった。
「楽しみも必要だ」
「そうよね」
「美味しいものを食べつつだ」
名古屋のとだ、トリンはキャンデリラに応えて話した。勿論彼にしてもすがき屋のラーメン、卵を入れたそれを食べている。
「そうしながらだ」
「ドクターマン探しましょう」
「そうしよう」
こうした話をしてだった。
キョウリュウジャーの面々は名古屋の名物を楽しみつつドクターマンを探すことにした、そして夜はだった。
バンテンリンドームに入った、だがそこにもだった。
「気配はしないな」
「ああ、機械と人間が混ざったそれはな」
桐生とヨーグルトが話した。
「ないな」
「これだけの人がいるけれど」
「そうでありますな」
「それなら仕方ないわね」
それならとだ、結月は空蝉丸に残念そうに述べた。
「いないならね」
「これだけ人がいても」
「じゃあこのまま試合観ようか」
「そうだね」
有働と立風館はそれならと話した。
「折角来たんだし」
「そうしようね」
「いや、しかし広い球場だね」
「聞いていた以上にね」
津古内と福井はこのことに唸った。
「広いわね」
「ここで試合をしたら長打は出にくいよ」
「だから本拠地だと考えて試合しないと」
ウルシェードはそれでと話した。
「勝てないわね」
「守り抜くとか」
「間違っても威圧するだけでは勝てないな」
トリンは言い切った。
「監督が選手をな」
「そうしたらな」
桐生はトリンに応えて言った。
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