第六十四話 終わらないものはないその九
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「飲んで食べるさかい」
「おトイレもやな」
「利用するね」
熊の脳味噌、茹でたそれを食べている芥川に述べた。
「うち等と同じく」
「そうなるな」
「そやね、そういえば男の子って子供の頃」
綾乃はサラダを食べつつ言った。
「女の子はおトイレせえへんって」
「思ってる奴おったな」
「それは有り得へんから」
「女の子もやな」
「誰かてね」
それこそというのだ。
「おトイレ使うで」
「そやな、男もどんな美形でもな」
芥川もそれはと話した。
「ちゃんとな」
「おトイレするね」
「せん奴おらんわ」
それこそというのだ。
「それでおトイレがないとな」
「大変なことになるね」
「ユゴーが言うてるやろ」
フランスの神星である彼がというのだ。
「ベルサイユ宮殿はおまるとな」
「後はあちこちでやね」
「当時のフランスというか欧州はおトイレの発想がないに等しかったさかい」
そうした状況でというのだ。
「ベルサイユ宮殿かてな」
「めっちゃ匂いしたんやったね」
「そやったしな」
それこそ壁が変色し廊下のあちこちが汚れていた程であった。
「ちゃんとな」
「おトイレはないと」
「それでそれはな」
「神界でも同じやね」
「下水道があり水洗です」
料理人は笑って話した。
「神界のおトイレは」
「それはええな」
シェリルもそれを聞いて言った。
「まああればそれでな」
「いいですね」
「水洗やなくても」
食事中だが今は意に介していなかった、それは十人全員がである。
「あればな」
「それで違いますね」
「おトイレはな」
「そして神霊の方々もです」
「使ってるか」
「はい」
そうだというのだ。
「そして飲んで召し上がられて」
「そうしてやな」
「お風呂も入られて」
「おトイレも利用して」
「寝ることもです」
睡眠もというのだ。
「されています」
「そうやねんな」
「どの神霊の方も。人のお姿でなくとも」
そうした神霊達もというのだ。
「そうされてです」
「暮らしてはるんやな」
「そうです、そこは人と同じです」
「他の生きもの達とも」
「そうなっています」
「同じところもあるか」
「そうです、そうしたこともです」
神霊達のというのだ。
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