第六十四話 終わらないものはないその七
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「当時の欧州やとな」
「それこそ大航海時代までな」
「カレーなんてな」
「黄金の塊やな」
「そう言うてええもんやった」
「それで今わい等が食ってる肉料理もやな」
「普通に香辛料使ってるさかいな」
だからだというのだ。
「当時の料理とはちゃう」
「そうなるな、まあサラダやシチューもな」
トウェインはそういった料理も見た、サラダは現代のギリシアのものでありタラモサラダもその中にある。
「当時はな」
「なかったな」
メルヴィルも言って来た。
「ほんまに」
「そやったわ」
「そこはちゃうな」
「パンかてな」
リーは今度はそちらの話をした、今夜の主食はそちらであるのだ。
「当時のパンはもっと固くてな」
「黒パンやったな」
メルヴィルが応えた。
「そやったな」
「こんな柔らかくて白いパンはなかったわ」
狐色の焦げ目もあるそれを手にしての言葉だった。
「そやったわ」
「そやな」
メルヴィルはそのパンを食べて一杯飲んでから応えた。
「そこもな」
「ちゃうかったな」
「パンもな」
「それで神霊さん達もな」
彼等もとだ、リーは答えた。
「今はな」
「こうしたもん食ってるな」
「ヘラクレスさん達もな」
先程戦った彼等もいうのだ。
「そうや」
「そやな、それでギリシア料理以外もやな」
「食べてるわ、実際にな」
リーは料理人を見て話した。
「熊の掌の話したしな」
「はい、中華料理はかなり学ばせてもらっています」
料理人がまさにと答えてきた。
「熊の掌以外にも」
「色々な食材をどう料理するか」
「学ばせてもらっています」
そうしているというのだ。
「今も」
「そやねんな」
「勿論中華料理以外のです」
「他の料理もやな」
「特にギリシアといえばオリーブですが」
今の料理もかなり使われている。
「それをよく使う」
「ああ、イタリア料理とかスペイン料理とか」
中里が言ってきた。
「ああした料理やな」
「はい、オリーブはです」
料理人は中里に目を明るくさせて答えた。
「最高の調味料の一つです」
「只のオイルやないな」
「あれがあれば」
「かなり美味しくなるな」
「例えばパスタにはです」
この料理にはというのだ。
「欠かせないです」
「ほんまにそやな」
「そうですから」
「オリーブを使ったお料理は」
「かなり学ばせてもらっていて」
そうしてというのだ。
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