第百二十四話 運動会その十一
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「マスゲームはね」
「北朝鮮ね」
「やっぱりそれよ、私達が今話している理由でね」
まさにそれでというのだ。
「やったらね」
「今は炎上必須ね」
「そうでしょ、運動会もね」
この行事もというのだ。
「時代と共に変わって」
「健全でないとね」
「そうじゃないとね」
「炎上するわね」
「特に今はね」
「そうなるわね」
ネットがあるからとだ、かな恵は言った。
「まあうちの学校じゃ最初からね」
「マスゲームしてなかったわね」
「そうみたいね」
こう富美子に話した。
「昭和の頃から」
「それは何よりね」
「けれど他の学校にはね」
「あったのね、マスゲーム」
「それでね」
かな恵はさらに話した。
「女の子はブルマだったのよ」
「兎に角それは嫌ね」
富美子は絶対にと応えた。
「ブルマはね」
「マスゲームより嫌よね」
「男子よりもね」
自分達と同じ生徒達よりもというのだ。
「先生がね」
「嫌よね」
「だって学校の先生ってね」
彼等はというのだ。
「暴力とセクハラが普通で」
「性犯罪多いしね」
「予備軍の人多いわよね」
「それかもうやっていてね」
既にというのだ。
「揉み消しているとか」
「あるわよね」
「そうだからね」
「そんな連中の前にブルマ姿で出たら」
「何されるか」
「普通にあれでしょ」
一華は腕を組んで言ってきた、口は自然とへの字になっていて眉もどうにもという感じで顰められている。
「頭の中でね」
「想像されて」
「使われてるでしょ」
「結婚している先生でも」
「だから性犯罪やる人なら」
「奥さんいてもなのね」
「普通にね」
それでというのだ。
「やってるでしょ」
「そうなのね」
「だからね」
かな恵にさらに話した。
「生徒のブルマ姿もね」
「想像して」
「使ってね」
「そして」
「襲ったりとかね」
「凄く嫌ね」
「しかも昭和の頃って」
マスゲームやブルマが現役だった頃はというのだ。
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