第百二十四話 運動会その九
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「だからね」
「それでよね」
「それじゃあね」
それならというのだ。
「大学へのスパイは」
「まあ研究所にいるかしらって位ね」
「いるとしてもね」
「まあ北朝鮮とは縁がないわね」
理虹はそれはと答えた。
「うちの学園は」
「そう言っていいわね」
「まあなくてもね」
そうであってもというのだ。
「別にね」
「困らないわね」
「あそこ酷い国だし」
「何もかもがね」
かな恵ははっきりと言い切った。
「最悪よね」
「いいところないわよね」
「ないわよね」
かな恵だけでなくだった、理虹の今の言葉には残る三人もまさにと頷く。そうしてかな恵はさらに言った。
「一切ね」
「世襲の独裁国家でね」
「弾圧凄くて」
「収容所あってね」
「食べものなくて」
「階級あってね」
「生活用品も医療品もなくて」
そうした国家であってというのだ。
「軍隊にばかり力入れて」
「核兵器開発して」
「拉致してね」
「麻薬とか偽札作って」
「いいところないじゃない」
「一切ね」
「あんな国好きなんて」
かな恵は口をへの字にさせて眉も顰めさせて言い切った。
「変態さんでしょ」
「それだけでね」
「それこそ運動会なんてね」
自分達が今参加しているそれもというのだ。
「一切ね」
「ないわね」
「ある筈ないから」
それこそというのだ。
「変なマスゲームばかりでしょ」
「そうとしか考えられないわね」
「軍事訓練とかね」
「運動会より戦争ね」
「もう戦争する力ないっていう噂あるけれど」
国力が衰退し過ぎてだ、食料もエネルギーもない状態で国力が高まることなぞ断じて有り得ないことである。
「そういうのばかりだから」
「というか食べものないのに動けるの?」
一華はそもそもと指摘した。
「私今朝納豆食べてきたけれど」
「納豆ご飯?」
「刻んだ葱入れてね」
納豆の中にというのだ。
「お味噌汁とめざしとね」
「納豆ご飯食べたのね」
「そうしてきたけれど」
「北朝鮮だとね」
「朝ご飯なしよね」
「ミンチン先生の学校みたいにね」
「あれは意地悪でしてたけどね」
セーラに対するいじめでだ、この行為は日本のアニメ版では特に酷く演じていた声優さんへのかなり酷いバッシングにもつながった。
「お仕置きとか言いながら」
「あの先生性格悪いから」
一華も知っていることだ、そのことで有名なキャラクターである。
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