第25話
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「”凄まじい怨念”、ですか……」
「さっきのゾンビ共の件を考えれば、強ち間違ってねぇかもしれねぇな。」
ヴァンの質問に答えたリタの話を聞いたタリオンは困惑の表情を浮かべ、マーティンは疲れた表情で呟いた。
「彼女の話も気になるけど先程の悲鳴の件もあるから、先を急ぐべきだけど、彼女の事はどうするのかしら、ヴァン。」
「あー…………アーロン、どうする?先に言っておくがリタはああ見えて、戦闘能力は俺達やエレインどころかここにいる”エースキラー”の連中以上だ。今からやり合う連中の事を考えれば、強力な戦力は一人でも多いに越したことはないぜ。」
エレインに訊ねられたヴァンは疲れた表情で考え込んだ後アーロンに確認した。
「ハア?そのロリババアがこの中にいる誰よりも強いとかマジかよ―――――」
ヴァンの確認に対して困惑の声を上げたアーロンが呆れた表情で疑問を口にしかけたその時リタが目にも見えない速さで槍の切っ先をアーロンに向けた。
「アーロンさん、でしたか?私が皆さんより年上である事に関しては事実ですから別に気にしていませんけど、さすがに”お婆ちゃん呼ばわり”は一度は許しても二度目以降は許しませんよ?」
「……すいません、是非力を貸してくださいお嬢さん………」
リタは威圧を纏った微笑みをアーロンに向け、槍の切っ先を向けられ、リタの微笑みに圧されたアーロンは即座に謝罪した後敬語でリタに加勢を頼み、その様子を見ていたヴァン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「依頼者の確認も取れた事だし、お前さんの力を貸してもらってもいいか、リタ。俺達がこれからやり合おうとしている連中は何らかの装置を使ってさっきの屍鬼共を操っている可能性が高い。」
「”この世界にある何らかの装置で死者を操る”という話は気になりますね……―――――いいですよ、遊撃士のエレインさんも同行しているという事は悪い事をした人達の退治の為でもあるでしょうし、死者達を利用する人達は私も許せませんので。」
「ハッ、そうと決まれば話は早い。先を急ぐぞ。」
(えっと……エレインさんはいいんですか?)
(リタさんの事?私どころかジンさんよりも戦闘能力が高い彼女を”民間人”の枠に当てはめるのは正直微妙だし、そもそも彼女は3年前の”ヨルムンガンド戦役”でメンフィル・クロスベル連合側の協力者としての従軍経験もあるから、リタさんに対する保護の優先度はアーロンさんよりも低いのよ。)
ヴァンの話を聞いてヴァン達への加勢を決めたリタの様子を見て自分と同じく”民間人”の枠に入ると思われるリタの協力に対して反対しない様子のエレインが気になったアニエスは小声にエレインに訊ね、訊ねられたエレインは苦笑しながら答えた。
(ええっ!?リタさん、
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