第25話
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”力天使”……ルファディエル警視やルシエルさんと同じ階級にしてこのゼムリアで活動している天使達の中で二番目に階級が高い中位の天使、ですか。」
「へっ、中々心強い戦力じゃねえか。」
「だが、さっきの会話から察するにその天使は万全の状態じゃないみたいだな?」
アニエスとヴァンの説明を聞いたクレアは静かな表情で呟き、クロウは口元に笑みを浮かべ、ある事が気になったマーティンは真剣な表情で確認した。
「その……昨夜の事件で亡くなった人達を蘇生してもらう為に、メイヴィスレインには無理をさせてしまって、今も失った力の回復に専念してもらっているんです。」
「そういえば昨夜の事件で亡くなったはずの人物の何人かは”天使”によって蘇生してもらえたという話もありましたが………って、その”天使”がアニエス殿と”契約”しているという”天使”なのですか……!?」
アニエスの説明を聞いてある事を思い出したタリオンは驚きの表情でアニエスに訊ねた。
「あはは……はい。」
「セイとホアンを生き返らせてくれたあの天使には俺も感謝しているぜ。いずれ何らかの形で二人を生き返らせてくれた件の”恩”は返すつもりだが………その前に今はやるべきことをやるぞ。」
タリオンの反応にアニエスは苦笑しながら頷き、アーロンは静かな表情で呟いた後黒龍城塞を睨んでヴァン達に探索の開始を促した。
そして探索を開始したヴァン達が建物の中に入って少し進むと巨大建造物を目にした。
「かつて数多くの鉱員が住んでいたという巨大建造物……かなり古いけど一応、コンクリート製なのね。」
「築80年ってところか。家族ごとだったみたいだから一つの町みたいなモンだったんだろう。」
「っ………」
「だ、大丈夫ですか……?」
「やはり傷が開いているのでは………」
目の前にある巨大建造物についてエレインとヴァンが話し合っているとアーロンは何かに堪えるかの表情を浮かべて一瞬片手で頭を押さえ、アーロンの様子に気づいたアニエスとフェリは心配そうな表情で声をかけた。
「何でもねえ。老先生の軟膏がちゃんと効いてる。むしろ普段より遥かに気力が湧いてるくらいだぜ。」
「……ならいいが。」
「きゃああああああああ―――――」
アーロンの強がりと思える言葉にヴァンが若干怪しみながら信じると女性の悲鳴が聞こえて来た。
「悲鳴……!?」
「それも女性の悲鳴のようだね……!」
「マクシムさんの連れていた方々……!?」
「奥からみたいです!」
「待て―――――!」
女性の悲鳴を耳にしたエレインとアンゼリカは血相を変え、フェリとアニエスが真剣な表情で声を上げて先に急ごうとしたが何
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