第25話
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変わらずだな。どうする―――依頼者殿?」
ヴァンは苦笑しながら溜息を吐いた後アーロンに確認した。
「……アンタの腕前は昨日見た。今朝までの俺だったら問答無用で突っぱねてる所だが……本当のケジメをつける目的のためにも力を貸すってんなら拒む理由はねぇ。」
「アーロンさん……」
「戦力的には大助かりですっ。」
エレインの加勢を受け入れる様子のアーロンをアニエスは目を丸くして見つめ、フェリは明るい表情を浮かべてエレインを見つめた。
「だが勘違いすんな―――!俺は守られる”民間人”じゃねえ!煌都を見舞うこの災厄に街を背負ってケリをつける”当事者”だ!」
「……!」
「へえ……」
「フフッ、私達に喧嘩を売って来た時と比べると随分と成長したみたいだね。」
「ハン……」
アーロンは真剣な表情でエレインを指差して宣言し、アーロンの宣言にエレインは目を見開き、クロウとアンゼリカは感心し、ヴァンは口元に笑みを浮かべた。
「その意味で主導はあくまで俺だ!そこは弁えてもらうぜ、剣のオバハ――――――」
そしてアーロンがエレインに忠告しかけたその時エレインは常人には見えない速さで剣を抜いて剣の切っ先をアーロンに向けた。
「……弁えてくださいよ剣のお姉さん……」
「ええ、善処するわ。」
剣の切っ先を向けられたアーロンは気まずそうな表情を浮かべて言い直し、アーロンの答えに満足したエレインは口元に笑みを浮かべて剣を鞘に戻した。
(見えませんでした……)
(えっと、ヴァンさんと同い年ならまだ24歳ですよね……?)
(ま、微妙なお年頃ってことだ。)
二人の様子を見ていてそれぞれ冷や汗をかいたフェリは驚き、困惑の表情を浮かべたアニエスに話を振られたヴァンは苦笑しながら答え
(クク、同じ”乙女”としてアンタもさっきのエレインのようにアーロンを”わからせる”事をしなくていいのかよ?)
(私はエレインさんと違って、もう”乙女”と呼ばれるような年齢ではありませんので……)
(フッ、私からすれば少佐もまだまだ”乙女”だよ♪)
(自分も、少佐殿はイセリアと同年代に見えますが……)
(その言葉、イセリアの前では絶対に言うなよ。)
からかいの表情を浮かべたクロウの小声の指摘にクレアが苦笑しながら答えるとアンゼリカは口元に笑みを浮かべて指摘し、不思議そうな表情で答えたタリオンにマーティンは疲れた表情で指摘した。
「さてと……久しぶりね、クロウ君、アンゼリカさん。」
「フフッ、3年ぶりくらいになるね。エレインさんの噂は私達も耳にしているよ。ジンさんが予言していた通り、カルバードでもトップクラスの遊撃士に成長したみたいだね。」
「もうサラ
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