第三章
21.加護
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
げようという作戦はバレバレだからね?」
「まあまあ、そんなこと言わずに。君はこっち側についたほうが絶対面白い人生を送れるって。今日だってまあまあ楽しかったでしょ?」
「どうだか。デビルロードは嫌いだし。いつメガンテするかヒヤヒヤしてた」
デビルロードの首領にはもちろん丸聞こえである。それを受けて彼が白い少女のほうを向いた。
「心配はいらない。メガンテはいかなる窮地においても使ってはならないとフォルに命じられている」
「あっそう」
「え! そんなこと言ってたんだ、フォル君」
初めての話はだいたい面白そうに聞くタクト。そして興味はだいたい横に広がる。
「ねえねえ。デビルロードやシルバーデビルから見て、フォル君ってどうなの? どんな風に思ってるのか興味あるんだけど」
「腕一振りでロンダルキアの外まで飛びそうな、脆弱な人間だ」
「うわ、意外に辛辣だね」
「事実を言った。批判したつもりはない。我々はハーゴン殿に忠誠を誓った。ならばハーゴン殿を継ぐ者にも従うことが筋だ」
「へー! 面白いなあ。じゃあ、おれのことは?」
「胡散臭い人間だ」
ロンダルキアの祠の少女が、「デビルロードは嫌いじゃなくなった」と、白い息とともにこぼした。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ