第八十話 教会の仕組みその十六
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「その後はです」
「受け入れてくれたのね」
「今はそうです」
「だといいわ、しかしね」
「しかし?」
「教会のお話に戻るけれど」
ここで私はそうしました。
「新一君教会に身分あるとか思ってないわね」
「おみちの人達のお付き合い見るとないです」
新一君は私に笑顔で答えてくれました。
「偉そうな人いないですから」
「言うなら親子、家族だからね」
教会同士のつながりはです。
「皆親しいのよ」
「そうした間柄なんですね」
「それで新しく入った人も」
新一君を見つつお話しました。
「暖かく迎えてくれるのよ」
「僕でもですか」
「そうよ、というか新一君三代目でしょ」
「大叔母さんが初代で」
「だからもうね」
「新しく入ったことにはならないですか」
「そうなるわ、けれど初代の方もね」
新一君から見るとこの子の大叔母さんもです。
「その場でよ」
「家族に迎えてくれるんですね」
「そうなるのよ」
「それがおみちなんですね」
「だからね」
私はこうもお話しました。
「上級、親にあたる教会の方に養子に入ることもあるのよ」
「そうなんですね」
「子供にあたる教会に伏せ込みさせてもらったりね」
逆にです。
「その人を見てね」
「その教会にですか」
「伏せ込みさせてもらったりするのよ」
「そこは色々ですね」
「そうよ」
こう新一君にお話しました。
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