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夢幻水滸伝
第三百四十三話 ミシシッピー川掌握その二

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「ここは」
「そや、一気にや」
 まさにというのだ。
「攻めるで、西岸の街や村に降る様に言ってな」
「降らへんとですね」
「わい等が出向いて大軍を以てや」
「攻め落としますね」
「迅速にな」
「奏して掌握しますね」
「元々迅速に進むつもりやったが」
 進軍はというのだ。
「しかしな」
「それを速めますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「四万の軍勢もや」
「敵軍の」
「そっちもや」
「減らしますね」
「敵の戦力の十分の一を奪うとな」
「やはり大きいですね」
「そやからな」
「そのことも狙いますね」
「そうするで、ほな西岸を南下や」
 こう言ってだった。
 エリカがニューオーリンズを掌握したと聞いてすぐにだった、トウェインは軍を率いてミシシッピー川西岸の掌握にかかった。
 その際だ、彼はエリカの水軍も川をさかのぼらせたが。
「降らん街や村には攻撃や」
「艦載機や艦砲射撃で」
「それで以て」
「軍事施設を攻撃してな」
 そうしてというのだ。
「そしてや」
「敵の軍事力を奪い」
「そのうえであらためて降伏勧告を行う」
「そうしていきますね」
「そうするで。ただその前に見せるんや」
 エリカは将兵達にこうも話した。
「この艦隊をな」
「即ち戦力をですね」
「それを見せますね」
「この艦隊の姿を」
「そうしますね」
「砲艦外交は見せる外交や」 
 相手に自分達の戦力を見せて無言の恫喝を行うのだ、こうした外交は何時の時代でもどの世界でも存在しているものだ。
「それは降らせる街や村も同じでな」
「その様にして、ですね」
「戦っても敗れるだけだとわかってもらう」
「そして降らせますね」
「お互い無傷で」
「そうしたら誰も傷付かず手間暇もかからんで」
 戦も手間暇がかかるものだ、むしろ戦程それがかかるものもない。
「お金も使わん」
「軍を動かすだけでもお金はかかります」
「ましてや戦となると相当です」
「それを避けますね」
「そうしますね」
「そうしてくで、そのうえでな」
 自分達の艦隊を見せて威圧して降らせていってというのだ。
「川の水運を掌握するで」
「街や村ごと」
「そうしていきますね」
「これより」
「しかも陸からも攻める」
 自分達の軍はというのだ。
「このこともや」
「大きいですね」
「それも実に」
「左様ですね」
「川からは艦隊が来て」
 そうしてというのだ。
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