第三百四十三話 ミシシッピー川掌握その一
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第三百四十三話 ミシシッピー川掌握
エリカが率いる軍勢がニューオーリンズを掌握したと聞いてだ、トウェインはミニーに笑顔で言った。
「これでまたや」
「私達が有利に立ちましたね」
「そうなったわ」
こう言うのだった。
「嬉しいことにな」
「そうですね」
「それで次はな」
「どう動くかですね」
「わい等はこのまま南下してや」
そうしてとだ、トウェインはミニーに答えた。
「ミシシッピー川西岸を掌握してくで」
「そちらの街や村をですね」
「アーカンソーやルイジアナのな」
「そうして西岸を掌握して」
「川の水運を使ってな」
「補給や移動を行いますね」
「セントルイスからニューオーリンズの水運をや」
ミシシッピー川のというのだ。
「完全に掌握してな」
「補給も輸送も楽にしていきますね」
「そうするで、そうなったらな」
「戦局をさらに有利に進められますね」
「そうなるさかいな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「川の西岸ですね」
「そや、そこを掌握してからな」
「アーカンソー州もですね」
「攻めていってな、ルイジアナもな」
この州もというのだ。
「当然や」
「攻めていきますね」
「大動脈のミシシッピー川を使わずしてや」
トウェインは強い声で言った、この世界でもこの大河はアメリカの大動脈となって多大な貢献を果たしているのだ。
「この戦はないわ」
「確かに」
ミニーもその通りだと頷いた。
「左様ですね」
「そやな、それでや」
「川の西岸をですね」
「掌握してな」
そうしてというのだ。
「軍を進めるで」
「そうしていきましょう」
「そしてその掌握にや」
「エリカさんの水軍をですね」
「用いるわ、艦隊に川をさかのぼらせてな」
ニューオーリンズからというのだ。
「そうしてや」
「川の西岸を掌握しますね」
「川からもな」
「そして私達もですね」
「川岸を伝って南下してな」
「西岸の街や村の掌握ですね」
「そうしてくで、合わせて四万の兵がおるけどな」
ミシシッピー川西岸にはというのだ。
「攻めることもな」
「していきますね」
「そうするで、そしてや」
そのうえでというのだ。
「手に入れるんや」
「わかりました、しかし四万も守りに回すとは」
ミニーは敵軍のその数の話もした。
「四十万のうちの」
「十分の一な」
「それだけ回すとは」
「やっぱりや」
「敵軍にとっても重要ということですね」
「ミシシッピー川はな」
「そういうことですね、ほな」
ミニーはトウェインにあらためて言った。
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