王の勅命
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構多忙じゃね!?」
『とりあえず、こいつ斬っちまった方が良くねえか?』
『落ち着きましょう、シュウ君。まずは、トーリ君に自分の罪を自覚させなくちゃいけません。じゃないと来世でも同じことをしてそうです』
『誰だこんなのを総長に選んだ奴。私はこの結果を遺憾に思うぞ』
『何で武蔵にいると、過去の過ちをかなり悔やんでしまうケースが多発することが多いんですかねー……』
『それはそれで今更のような気がするで御座るが……』
全員の意見に同感ですのよと思った。
とりあえず、この戦いが終わったら、総長は番屋に繋がれてもらわなくてはいけませんと脳内スケジュールに書いておいた。
「……おい、武蔵連中。こいつ、何で日の下を歩いているんだ、なぁ」
「言われた! 遂に、俺達言われたぞ!?」
「何時かはこうなるとは思ってたけど……そうなると本当に自分が馬鹿だと思ってしまうわね……」
「そうだよな……何で俺達、こいつを今までこんな風になるまで許していたんだろう? ちょっと過去の自分が憎いな……」
「おいおいお前ら! 一体、どっちの味方なんだよ!? 俺みたいな素敵な総長、そうはいねーぜ! 今度、俺の女装を見せてやるぜ! きっと、オメェら煩殺だぜ!」
全員が総長を無視して、さぁさぁ、戦い戦いという姿勢を取った。
その事に総長が悔しそうに地面を叩いた後に何を思ったのか
「くっそー! こうなったら俺の良さを理解させるために、一丁、凄いとこ見せてやるぜ! おい、おっさん!」
「聖下と呼べっつってんだろ小僧。で、何だ?」
教皇の方も、反応がおざなりになってきている。
これでは、今後の武蔵と相手する国の反応が悪くなってしまうのではないかと思ったが、とりあえず、今は我が王が何をするつもりかと内心焦りながら聞いていると
「ここでする事なんて決まってるだろ? ───相対だよ相対。俺と相対しろよおっさん」
「……」
沈黙が両陣営に流れたのをはっきり自覚した。
そこに、今、手が空いている武蔵の学生たちが表示枠で、沈黙している皆の前に現れ、無表情のままさん、はいとタイミングを合わせ
「えーーーーーー!?」
余りの事態に思わず、自分のスカーフがずり落ちてしまいそうになってしまった点蔵。
だが、今はそんな事を気にしている場合ではないので、即座に言葉にした。
「ト、トーリ殿!? 直球に言うと傷つけてしまうと思うので、遠回りに申すで御座るが、トーリ殿は今、自分がどんな馬鹿げたことをしているか自覚できているので御座るか!? あ、自覚できていないで御座るか……」
「オメェ、結論が速過ぎんだよ! 俺が何も考えていないと思ったのか!? へへーーん、残念でした〜。俺はお
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