王の勅命
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「ん? あ、そうそう。よく解ったなぁ、ネイト」
そこをミトツダイラ殿が答えた。
その事に、ああ、成程と素直に思えた。
そういえば、さっきからずっと違和感だらけなのである。
トーリ殿とシュウ殿は、ほとんど何時も同じくらい馬鹿をしていたので、こういう風にトーリ殿が馬鹿をしている時に、彼がいないというのは物凄い違和感なのである。
とりあえず、でしたらという感じでシュウ殿がいるはずの方角をミトツダイラ殿がトーリ殿に教え、ようやく正しい方向に指を指した。
「あそこ! あそこに俺の親友が変な歌を歌って、一人で怪しいことしてると思うんだけどよーー」
『馬鹿野郎! 俺の歌は変な歌じゃねぇ!! 俺の歌は正しく聖なる歌と書いて───』
(嘘はいけないよーーーby神)
神道厳しいで御座る……と思いつつ、とりあえず無視した。
「それで相対するのが……えっと、えっとぉ……りっかそうしげ?」
「立花宗茂だ馬鹿。というか、どうせなら最後まで変えてみせろ」
『惜しいわ愚弟。最後を直せば男前の名前に変わっていたわ! くわぁーー……賢姉、ちょっと悔しいわ!』
無視一択で御座る。
もしかして、シュウ殿を売って、何とかしようという外道作戦で御座ろうかと結構真剣に級友の心配をしたのだが、最後の言葉を聞いて、そんな心配は吹っ飛んだ。
「俺の親友が勝ったら、おっさん。道を譲ってくれよ」
その一言に武蔵の学生、先生が苦笑した。
浅間もそれに乗っかかり、つい、彼が映っているはずの表示枠の方を見たのだが、そこは何時の間にかサウンドオンリーになっており、つまり、彼の顔が見えない。
その事に苦笑を更に深める。
……絶対にこれ、照れてますね……。
解り易過ぎる。
そう思っていると、つい弄りたくなってきちゃうというモノである。
『シュウ君ーー。トーリ君が恥ずかしい事を言ってますよーー』
『……』
律義に"……"を返してくるところは面白い所ですけど、何も言わないというのはこれは相当キテいるみたいだ。
何時もなら、ここでヤンキー用語を爆発させるのが常の彼だが、今回は沈黙を選んでいる。
つまり、相当キテいるのだろう。
苦笑を微笑にしていると、トーリ君の台詞の続きが届いた。
『俺の親友は凄いぜ? 何せ剣神とかいう明らかなチートキャラだからな。りっかそうしげとかいう奴なんか目じゃないぜ?』
『大した自信だな小僧。幾ら、剣神が凄かろうが、腕を錆び付かせた剣神が西国最強に勝てるとでも思っているのか?』
『バッカ、自信じゃねえよ───これは確信て言うんだよおっさん』
これは決まったと思う。
もう完璧なくらいトーリ君のペースである。
別にトーリ君には皆を圧倒するよ
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