第九話 山が多い国その十五
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「本当にね」
「そうしたものか」
「ええ、それで皆今はどうしてるの?」
ういは自分が今度投稿する動画の編集をしつつ話した。
「六人共見えないけれど」
「修行してるわよ」
オトが答えた。
「外でね」
「そうなの」
「ええ、剣術のね」
「真面目よね、皆」
「騎士だから」
オトはういにそれでと答えた。
「もうね」
「修行は怠らないの」
「それはずっと前からでしょ」
「皆がうちに来てから」
「それからね」
その時からというのだ。
「修行は欠かさないでしょ」
「それも毎日ね」
「だからね」
「今は六人共修行してるのね」
「そうしてるのよ」
「食べた後の運動にもなってるな」
龍井はこうも考えて言った。
「そう考えると尚いいな」
「その通りだ、修行はするものだ」
長老も是非はないという調子で答えた。
「やはりな」
「腕も上がって運動にもなるから」
「やるべきだ」
絶対にというのだ。
「それはな」
「そうなのね」
「是非な、若し修行を怠れば」
その時はとだ、長老はこうも言った。
「それだけ腕も鈍り健康にもだ」
「影響するね」
「だからだ」
そうであるからだというのだ。
「やはりな」
「修行はしないと駄目だね」
「そうなる」
「成程ね」
「お兄ちゃんもあれで結婚したいってことが出なかったら」
妹としてだ、オトは兄のことも話した。
「真面目に修行してるしね」
「いいっていうのね」
「ええ」
ういにその通りだと答えた。
「そう思うわ」
「そういえば皆お顔立ち整っていて」
リュウソウジャーの六んはとだ。ういは述べた。
「背も高くてスタイルもだし」
「いいですね」
「それでカナロもね」
その彼もというのだ。
「結構以上にね」
「そうでしょ」
「だったらね」
「あまり言わなかったら」
結婚のことをというのだ。
「そうだったらね」
「もててるわね」
「今以上にね」
「そうよね」
「そうした欲は出さないものだ」
長老も言うことだった。
「やはりな」
「長老さんもそう思うの」
「そうだ、あいつはそこが駄目だ」
カナロはというのだ。
「そこを何とかすればだ」
「もてますね」
「きっとな」
ういに確かな声で答えた。
「そうなる」
「そうですか」
「だがそのことにだ」
それがというのだ。
「カナロ自身がだ」
「気付かないと駄目ですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「本人がな」
「そうなんですね」
「我々が言うものではない」
「自分が気付いてこそですね」
「いいのだ、だからだ」
そうしたものであるからだというのだ。
「今は見守ろう」
「そうしたこともですね」
「そう
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ