第九話 山が多い国その十三
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「焼肉にしたんだ」
「うん、丁度お肉が安かったからね」
森はそれでと答えた。
「ホルモンも買ったよ」
「そうしたんだ、いやこれだけお肉買ったら」
その山の様な肉の量を見て言うのだった。
「お金かかるかなって思ったけれど」
「だから安かったからね」
「大丈夫なんだ」
「安心してね」
「それじゃあ」
「さあ、どんどん食おうな」
レオは上機嫌で言った。
「そうしような」
「ええ、ホルモンも含めてね」
「ソーセージもあるしな」
レオはそちらも見て話した。
「存分に食おうな」
「そうよね、色々とね」
「そういえばタスクも焼肉好きよね」
アムは彼にそのことを尋ねた。
「前から」
「ああ、象だけれどね」
「そうよね」
「そこは人間の身体の時もあるから」
だからだとだ、タスクはアムに答えた。
「それでだよ」
「大丈夫なのね」
「それで好きかっていうと」
「好きなのね」
「そうだよ」
こう答えるのだった。
「焼肉も他の肉料理もね」
「だから皆と一緒に食べられるのね」
「そうなんだ」
「美味いな」
門藤は肉を食べつつ感激していた。
「これはまた」
「ああ、しかし感動し過ぎじゃないか」
バドはその門藤に横から言った。
「どうも」
「そうだろうか」
「確かに美味い」
バドもこのことは否定しなかった。
「しかしな」
「感動し過ぎか」
「そこまで美味く感じるか」
「一仕事終えてお風呂に入ってだ」
そうしてというのだ。
「皆と食うとな」
「美味いか」
「そう思える」
今も感激を出して言うのだった。
「最高だ」
「そうか、しかしそれをいつも言うのはな」
「駄目か」
「大袈裟だな」
バドは冷静に述べた。
「幾ら何でも」
「そうなのか」
「リラックスしていいだろ」
レオは実際にその状態で話した。
「焼肉食ってもな」
「皆と一緒でもか」
「ああ、美味いなら美味いでな」
それでというのだ。
「いいだろ」
「そういうものか」
「ああ、皆で笑顔でリラックスしてな」
「食えばいいか」
「感激しなくてもな」
そこまで至らずともというのだ。
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