第24話
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……半グレの人達の、ですね。」
「ハン、あの場にいたクズどもだけじゃ昨夜の規模の犯行はできねぇはずだからな。」
エレインの指摘にヴァンが頷いている中エレインの指摘の意味がわからないフェリにアニエスとアーロンがそれぞれの推測を答えた。
「!あ………」
「かなり大きな倉庫だ。半グレたちが隠れている可能性は?」
「しらみ潰しに探したから、それはないわ。」
「チッ、やっぱり他に拠点があるってことか。」
ヴァンの質問に答えたエレインの答えを聞いて舌打ちをしたアーロンは真剣な表情を浮かべた。
「ギルドも警察もそう踏んで捜査しているけど、今の所手掛かりはないわね……」
「そっちもか……黒月だけでもあり得ねえくらいだが、ギルドも警察も手掛かりなし―――厄介だな、こりゃ。」
「それともう一つ、アルマータの正規の構成員が見当たらないのも気になる。本気で黒月と戦争する気なら、半グレたちだけでは話にならない。にも拘らず、姿を現したのは幹部とはいえ三人だけなんてね。」
「どこかに潜んでいるとしても、ここまで動きがないのは不気味ですね……」
エレインが気になっている事を知ったアニエスは真剣な表情で呟いた。
「全面戦争なんて嘘っぱちで、正面から黒月と事を構えるつもりはねえってんなら理屈は通るが。」
「かき回すだけかき回して、黒月の気力を削った上で本当の決戦の時期を別に用意する……」
「あり得ない話じゃありませんね。」
「それならそれで、せめて今すぐラングポートに大きな被害が及ぶ可能性がない分マシかもしれないけど……」
「ハッ、それで終わらせてやるかよ。ヤツらはとっくに”踏み越えた”―――ケジメは絶対につけさせるぜ。」
「アーロンさん……」
エレインの後に拳を打ち付けて静かな怒りを纏って答えたアーロンをアニエスは静かな表情で見つめた。
「いずれにしても、まだ調査は必要ね。他の伝手を当たってみる。貴方たちは……手を引かないつもりならせめて無茶だけはしないように。」
一方エレインは目を伏せて考えた後ヴァン達に忠告をしてその場から去って行った。
「しかし、参ったな……こっちも手掛かりなしか。」
「エレインさんでも掴めていないなんて……」
エレインが去った後有力な手掛かりがない事にヴァンは考え込み、アニエスは不安そうな表情を浮かべた。
「あいつは噂通りっつーか、噂以上に優秀な奴だ。、それでも拠点の場所がわからないってことは、あいつや俺のような余所もんには―――そもそも考えすら及ばないような何かが関係してるのかもしれねぇ。」
「ハッ……暴いてやるさ、絶対に。なんせピースを揃えられるのは俺だけ、らしいからな?」
ヴァンに視
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