第24話
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の数が足りてねえ。幹部3人以外に残りの半グレ共……は倉庫での件を考えると既に幹部共に消されている可能性もあるが、正式な構成員も来ているかもしれん。」
「でしたら、あの倉庫以外にも別の拠点が市内に……?」
「はい、黒月との戦争に向けた最後の準備を整えてそうです。」
アーロンに今後の方針を訪ねられて答えたヴァンの話を聞いたアニエスとフェリはそれぞれ真剣な表情で推測した。
「そいつは俺も同感だ―――だがこうなって来ると限られる。東方人街は論外だし、新市街は黒月もカバーしている。港湾区も……こうなっちまった以上、外しちまっても良さそうだしな。」
「その……隣接する軍港内という可能性は考えられないでしょうか?アルマータが海軍を利用している、最悪の前提ではありますが……」
「なるほど……可能性はゼロでもなさそうです。」
「ハン、お上品な小娘かと思えばエグい線を突くじゃねえか?」
アニエスの推測にフェリとアーロンはそれぞれ感心した様子でアニエスを見つめた。
「目の付け所はいいが、黒月の鼻薬の嗅がせ方次第だな。そのあたりはどんなもんだ?」
一方ヴァンは静かな表情で呟いた後アーロンに確認した。
「ファンのオッサンの配慮で海軍には便宜が図られてるはずだ。現地採用の従業員も多いし、”目”も十分行き届いてんだろ。それと総督府を煌都に設置しなかった代わりにメンフィルの”本国”から”本国”の将軍が海軍のトップとして派遣されている上、”本国”の海軍関係者達もそれなりの数が派遣されていて現地の関係者による反乱や裏切りがないかを監視しているという話も聞いているぜ。」
「なるほど……でしたら一旦除外してもよさそうですね。(それはそれで問題な気もしますが……)」
アーロンの説明を聞いたアニエスは静かな表情で答えた後煌都の海軍の状況に内心は複雑であった。
「――――4時過ぎか。まだ何とか動きようはあるな。アーロン・ウェイ。こうなったら決め手はお前だ。”裏解決屋”の仕事は昨夜見せた。その作法をお前なりに想像しながら夕方まで好きなように回ってみろ。」
「なに……?」
時間を確認した後のヴァンの意外な指示にアーロンは目を丸くした。
「俺のカンだが、連中の拠点を特定するための材料は”ほぼ”揃ってる。だが最後のピースが欠けている―――それを揃えられるのは”お前だけ”だ。この街を愛し、皆と共に生きてきたお前だからこそ気づき匂いや違和感……サポートはしてやる―――何とかそれを嗅ぎ取ってみせろ。」
「……………………ハッ、犬ッコロみたいな真似は俺様の流儀じゃねえが……いいだろう――――――てめぇのお株、きっちり奪ってやろうじゃねえか!」
「へっ、口の減らねえ小僧が。」
「ふふっ……私も
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