第24話
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与える。」
「代わりに反動も物凄いですけどね。多分、半月くらいはベッドで寝たきりになりますよ、アーロン。」
「そんなにかよ……」
「使いたいような……そうでもないような。」
東方医の後に説明した助手の説明によってリスクを知ったヴァンは表情を引き攣らせ、フェリは複雑そうな表情で呟き
「上等だ――――――ここで踏ん張らないで何が”羅州の小覇王”だっつーの。いや……そのイキった名前ももう卒業だ。」
当事者であるアーロンは不敵な笑みを浮かべて答えた後服を着た。
「―――――恩に着るぜ、老先生にシェンリーも。流石は黒月からも一目置かれてる名医サマだ。」
「まったく調子のいい……だがお前は孫みたいなもんじゃしな。」
アーロンの感謝の言葉に溜息を吐いた東方医はヴァン達に視線を向けた。
「アークライド、お前さんと縁ができるとは思わなかったが。どうかこの悪タレが本懐を遂げるのを手伝ってやって欲しい。」
「了解だ―――先生には何度か世話になっちまってるしな。」
「しかし本当に顔が広いなてめぇ。シェンリーも知ってんのか?」
ヴァンの顔の広さに感心したアーロンは助手に視線を向けて訊ねた。
「ええ、前々から一度手合わせをお願いしたいと思っていまして。」
「勘弁してくれよ……アンタ相当やりそうじゃねえか。」
助手の言葉にヴァンは肩をすくめて答え
(どこを見ても使い手ばかり……ご飯も美味しいし素敵な街ですねっ!)
(素敵というのは同意ですけどその基準はちょっと……)
笑顔を浮かべたフェリの感想にアニエスは苦笑しながら指摘した。そしてヴァン達が去ろうとしたその時東方医がヴァンとアーロンを呼び止めた。
「―――――アーロン、それにアークライド。余所者も脅威じゃろうがギエン殿には気を付けるがいい。彼の抱える凶手部隊もじゃが……長きにわたりこの街を治めてきた最古老を決して侮らぬようにな。」
東方医の忠告を受けた二人は療法院を出た。
〜東方人街〜
「老先生……どうしてギエン爺さんの事を。」
「ま、恐ろしい爺さんだとは会ってみて思ったけどな。あの凶手どもにしても一人一人が達人クラスだろうし。」
「はい……」
「”銀”に並ぶ程の黒月の切り札、でしたか。」
東方医の忠告が気になったアーロンに指摘したヴァンはギエンに付き従っている凶手達を思い返し、ヴァンの言葉にフェリは真剣な表情で頷き、アニエスは不安そうな表情で呟いた。
「―――――まあいい、今は身内よりアルマータどもだ。不本意だが下駄を預けた身、まずはてめぇらの方針に従う。それでどう動く―――裏解決屋?」
「前提として、あの倉庫にいた半グレとも
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