第24話
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アーロンの話を聞いたハルはアーロンに指摘したが、ジャックは冷静な様子で答えた後アシェンに謝罪し、謝罪されたアシェンは謝罪の必要が無い事を口にした後複雑そうな表情を浮かべた。
「それと幸いにも今の煌都には黒月以外で、アルマータの幹部達にも対抗できる戦力もいるから、”一般人”のマルティーナを巻き込むつもりは最初からないんだろう、ヴァン?」
「ああ。幾らアルマータの幹部連中を撃退できる程戦闘能力が高いとは言っても”一般人”を俺達が故意的にアルマータの幹部連中との戦いに加勢させたなんて話、ギルドは絶対に見逃さないだろうし、エレインあたりが聞いたら、後で絶対俺をどやしつけてくる事は目に見えているからな。それに”エースキラー”の連中とも俺達がアルマータに対して何らかの攻勢をかける時の共闘関係になる話も既についている。」
ジャックの確認にヴァンは頷いて答え
「さすがヴァン……でも、それなら確かにマルティーナの加勢も必要ないだろうね。何せあの”氷の乙女”に”蒼の騎士”だものね。」
「”飛燕紅児”の直弟子であるログナー家の女当主も東方三大流派の一つ――――――”泰斗流”の達人クラスの使い手という話だし、”北の猟兵”の連中はともかく、”蒼の騎士”の”相棒”の事も考えたらむしろ戦力過剰だろうな。」
(”蒼の騎士”―――クロウさんの”相棒”……?)
ヴァンの話に目を丸くしたハルは納得した様子で呟き、ジャックが呟いたある言葉が気になったアニエスは不思議そうな表情を浮かべた。
「…………アーロン、一つだけ約束して。決して憎しみや怒りに呑まれず、”ユエファやレイ達に胸を張って報告できるアーロン・ウェイ”として戻ってくることを。」
「?要するにレイ達の仇を目の前にしても、さっきまでの無様な俺になるなっつー事だろ?たりめーだぜ!」
少しの間目を伏せた後目を見開き真剣な表情で答えたマルティーナのある言葉の意味が一瞬わからなかったアーロンだったがすぐにマルティーナの言いたい事を推測し、不敵な笑みを浮かべて心配無用である事を告げた。そしてアシェン達はその場から去った。
「うん、こんな所ですね。」
「ふう……本当なら使いたくはなかったんじゃが。」
アーロンの処置を終えた助手は頷き、東方医は溜息を吐いた。
「おお……」
「さっきまで動くだけでも辛そうだったのに……」
「凄いな……東方医術に伝わる”秘伝の軟膏”だったか。」
元気そうな様子で身体を動かしているアーロンを目にしたフェリとアニエスはそれぞれ目を丸くし、ヴァンは感心した様子で呟いた。
「うむ、龍骨に羅神粉に界霊苔を独自の割合で調合したものじゃ。ある程度までのダメージならば一時的に帳消しにする活力を
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