第24話
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」
ヴァンが出した条件に唇を噛みしめたアーロンは怒りの表情でヴァンに反論した。
「黒月入りしているなら止めねえよ。手伝いもしないがな。だが、お前は何者でもねぇ。ケツの定まってねえガキの手を染めさせるのは流儀じゃないんでな。」
「ッッ……!」
(ヴァンさん……)
(……やっぱりヴァンさんはヴァンさんですね……)
苦笑しながら答えたヴァンの答えを聞き、自分に対する気遣いにアーロンが唇を噛みしめている中フェリはアイーダの件を思い出し、アニエスはヴァンの不器用な優しさを見守っていた。
「……わかった。どうか頼む―――!!」
するとアーロンは頭を深く下げてヴァンへの依頼を頼んだ。その後アーロンは医者によって大怪我をしている状態でありながらも一時的に動けるよう処置をしてもらっていた。
「……あたしは??たちの動きを探ってみる。無駄かもしれないけど??も。」
「こっちも裏のツテで情報を集めてみるよ。」
「ま、あんま期待すんなよ?」
「ああ、所詮は副業、期待半分にしておくぜ。」
アシェンの申し出の後に答えたハルとジャックの申し出にヴァンは苦笑しながら頷いた。
「アーロン―――無茶するなとは言わないけどちゃんと生きて戻ってきなさいよ!死んだりしたらユエファ小母さんに代わってどやしつけてやるんだから!」
「ハッ―――たりめーだろ!」
アシェンの激励に対してアーロンは不敵な笑みを浮かべて答え
「それと姉貴―――」
「……わかっているわ。私には加勢するなという事でしょう?貴方がヴァンさん達に頭を下げてまでアルマータを煌都から追い出すのは、”ユエファやレイ達だけでなく、私の為でもあるから”でしょう?」
アーロンに声をかけられたマルティーナはアーロンが続きを言う前に小さく溜息を吐いてアーロンが言おうとした続きを口にした。
「ああ……”過去の経緯”から姉貴は戦いはあまり好んでいないから、黒月やギルドからの勧誘を断って戦いとは無縁の職に就いたのに、そんな姉貴を俺の”我”に付き合わせる訳にはいかねぇ。」
「た、確かにアーロンの言う事もわかるけど、今はそんなことを言っている場合!?」
「いや、アーロンの言う事も一理ある。仮に今回の件で”アーロンが頼んだからという理由でマルティーナも加勢した”という話を黒月辺りが知れば、今後何らかの形でアーロンとマルティーナを黒月の勢力争いに利用してもおかしくないからな。……すまんな、ルウ家のお嬢さんの前で言うべき事じゃないんだが。」
「ううん、他の派閥もそうだけどルウ家も??はともかく??だと実際にやりかねてもおかしくないとあたしも思っているから気にしないで。」
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