第24話
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していた”禁忌”の場所。」
「”黒龍城塞”……40年前まで採掘で賑わっていたという場所ですか。大勢の鉱員の方々が住んでいたけど今では誰も住んでいないという……」
ヴァンの確認に対して答えたアーロンの答えを聞いたアニエスは真剣な表情で呟いた。
「ああ……薄気味悪い言い伝えもあってな。鬼やら亡霊やらがいるって、大抵のヤツはガキの頃に親から脅かされモンだ。」
「……その噂をそもそも広めたのが黒月の長老さんたち……現地の警察やギルドも基本無人なのでほぼ立ち入らない場所、ですか。」
アーロンの言葉に続くようにフェリも今までの情報収集で知った情報を口にした。
「まさに”戦争”をやるには打ってつけの場所ってことだな。――――――嗅ぎ当てたじゃねえか、小僧。」
「ハッ……」
「なんだ、よく会うじゃないか。」
ヴァンの感心の言葉にアーロンが鼻を鳴らすと二人の女性を連れたマクシムがヴァン達に声をかけた。
「あっ、”ぜっとわん”の………」
「……本当に良く会うな。アンタも一応有名人だろうが。」
「フッ、一応サングラスをしてるがどうしてもオーラが滲み出るものでね。」
(コイツは……ああ、昨日観に来てた馬鹿か。)
呆れた表情を浮かべたヴァンの指摘に対して髪をかき上げて答えたマクシムを呆れた表情で見ていたアーロンはマクシムの事を思い出した。
「え!?まさかアーロンさん!?」
「きゃあっ!アーロン!」
するとその時マクシムが連れている女性達――――――ホステス達がアーロンに気づくを歓声を上げた。
「ハッ……俺様のファンか何かか?」
「ちょっと君達……僕と一緒なのにそれはないだろう?」
ホステル達の反応にアーロンが気を良くしている一方、マクシムは困った表情でホステス達に指摘した。
「もちろんですよマクシムさ〜ん。」
「ウチらもうメロメロなんで〜。」
「ま、僕ほどじゃないにしてもなかなかハンサムなのは認めるけどね。ん、なんだが見覚えがあるような……?」
アーロンの顔をよく見たマクシムは何かに気づいたのか首を傾げた。
「ああ、俺もアンタには見覚えがあるぜ。」
(……マクシムさん、気づいてないらしいねぇ。)
(うん、華劇場のオキニが目の前のカレだって……)
マクシムの言葉にアーロンが返すとホステス達はそれぞれ苦笑しながら小声で会話していた。
「まあいい……これからちょっとした冒険でね。昨日は妙な記者の子に付きまとわれたし、夜まで存分に楽しまないとな!」
「あはは……大変でしたね。」
マクシムの話を聞いてマリエルの事を思い出したアニエスは冷や汗をかいて苦笑しながらマクシム
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