第24話
[2/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とは考えてそうだしな。ギルドや警察も最低限は動きだろうしお前らの出る幕じゃなくなるだろう。ここらが潮時なんじゃねえか?」
「ジャック……」
「ハン……まあ裏解決屋としての足場が消えちまったのは確かか。”別件”についてもゴタゴタが片付いてから探る手もありそうだ。無論、俺とフェリだけでだ。」
ジャックのヴァンへの忠告にハルが複雑そうな表情を浮かべている中ヴァンは腕を組んで今後の行動方針を答えた後アニエスに念押しした。。
「……はい。」
「アニエスさん……」
ヴァンの念押しに頷いたアニエスをフェリが心配そうな表情で見つめたその時
「ならその”足場”……俺が用意してやるよ……」
その場に声が聞こえた後ヴァンの足元に東方風の短剣が刺さった。ヴァン達が短剣を投げた人物へと視線を向けると治療を終えたばかりなのか体の数ヵ所に包帯を巻いているアーロンがヴァン達を見つめていた。
「依頼だ、裏解決屋―――――!」
「アーロン、目を覚ましたの!?」
「アーロン、貴方まさかその体で仇討ちをするつもりなの……!?」
「む、無茶しちゃダメだって……!」
ヴァンに依頼しようとするアーロンを目にしたアシェンは驚き、アーロンの行動を察したマルティーナとハルはアーロンを思い止まらせようとした。
「……黒月もアルマータも腹に一物二物あるみてぇだ……だがオレは認めねえ!あいつらが死んだってのに下らねえ駆け引きなんざっ!だが俺はどこまでも半端モンだ……イキがって一人で突っ込んで挙句の果てに返り討ちに遭って……さっきだってアンタやエレボニアから来た余所者と共闘してりゃあ連中に食い下がれたかもしれねえ……!……あの半グレ共も生かしたまま落とし前付けさせたのもエレボニアから来た余所者だ……!!」
「……あ……」
「アーロンさん……」
アーロンの主張と冷静な分析を聞いたフェリは呆け、アニエスは静かな表情でアーロンを見守っていた。
「アンタ、裏解決屋なんだろ……?あいつらが……オフクロが愛したこの街のモヤを晴らす為にも……頼む――――ヤツらをこの手で追い払うのを手伝ってくれねえか!?」
「アーロン……」
「ったく……やっと素直になりやがって。」
「………………」
必死の表情でヴァンに依頼をしようとするアーロンの様子を目にしたアシェンは安堵の表情を浮かべ、ジャックは苦笑し、マルティーナは静かな笑みを浮かべて見守っていた。
「―――――条件がある。」
するとその時ヴァンが静かな表情で呟いた。
「条件……だと?」
「ああ、殺しは無しだ。あの幹部どもも、完全撤退させるか、黒月に引き渡すだけにしろ。」
「ッ……仇討ちも許さねえってのか!?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ