戦場へ
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ってどういう事ですか!」
三征西班牙の人達は親指を立てる事によって返事として、再び大砲を発射した。
普通の機動殻ならば避けれる攻撃だったはずだが、アデーレ殿の機動殻は避けれず、努力だけはしたが叶わずに着弾。
ド派手な音が鳴り響くが、そこには
「アイタタタタタ……! び、びっくりしたー! ほ、ホント、マジにびっくりしましたからね!」
どういう事で御座るか……?
同じ疑問を思ったのだろう。
トーリ殿がネジンバラ殿に連絡を取って、どういう事なのかを尋ねている最中であった。
ネジンバラ殿の話によると時代を一周した機動殻という事で、高速型が主流の時代にいきなり重装甲の機動殻など使うとは思わないし、そこまで役に立つとは思えない。
何せ、堅いだけで速度は普通の人間が走るのよりも遅いのである。
とてもじゃないが、戦闘に参加できるとは思えないが
『盾にはなるね!』
『マルゴット……時々かっ飛ばすけど、そこも素敵よ───とりあえず盾ね』
『今、一瞬、初夏のような太陽光線を受けましたが───やはり盾ですね』
『と、智にナルゼっ。そ、そこまで断定していうのもどうかと思いますのっ───でも、やっぱり、盾にしかなれないのですが』
「な、何で擁護してきたと思った人まで敵に回るんですか!? そ、それに今はもう乱戦状態ですよ? ざ、残念ながら、自分の機動殻はスピードが遅いので盾にはもう慣れないんですよ。いや〜、ざ、残念ですね〜」
『大丈夫だよ、バルフェット君───君の為に僕が盛り上げよう』
「い、良い事言っている気かもしれませんが、しょ、書記は自分を死地に放り込むつもりですか!?」
アデーレ殿が表示枠に叫んでいる間にトーリ殿がペルソナ君殿に何かを言っているのを見つけた。
そのままペルソナ君殿は頷き、今まで持っていた釘バットをどこかに収納して、密かにアデーレ殿の白熱している背中に近づき、そして掴み、持ち上げた。
「え? あ、あの……ペルソナ君? い、一体どうして、自分を持ち上げて、そのまるで大きなものを投げる様な投擲体勢を取っているのでしょうか? え? すまないって何が? って、どうして皆さんカタパルト術式を表示するんですか!」
『ああ……だけど、これは君だからできるんだ……そう。これはバルフェット君にしか出来ない偉業なんだ……!』
「待って下さーーーーーーーーーーーーーーい!!!」
誰も待たなかった。
ペルソナ君殿は勢いよくアデーレ殿を一度、捻って後ろに回し、そして発射。
術式カタパルトに乗ったアデーレはそのまま加速し、狙いは術式大砲。
その事に術式大砲を扱っていた人達はうわぁーーーー!! と叫びながら離れていく。
そのまま勢いよくドッガーーン! という感じで術式大砲に思いっ
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