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不可能男との約束
戦場へ
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とかそんなものにこだわるようでは忍びとして失格で御座るし、有体に言えば忍びの懐はこれしきで敗れない……!」

「もう、解ったから言わなくていい。それよりも、その主人公はどこに行った?」

主人公……と二代以外が俯いてしまうが、とりあえず探すが、あれ? という展開に。
確か、さっきまでそこにいたはずなのだが何故かいない。
流石に、帰ったとかはいないだろうと思い、全員でふと何となくで門の方に視線を向けた。
そこには

「おいおい、オマエら。遅えよ、何やってんだよ。向こうが待ってるんだから、俺達もとっとと行こうぜ?」

「ぬおおおおおおお!! ちょ! そこ! ば、馬鹿総長! 一体! 今! 何を! しようと! しているんですか!!」

「おいおいアデーレ。一々"!"で止めるなよー。俺は親友の言ったように行くなら早めに行った方がいいっていう言葉を有言実行しようとしているだけだぜ?」

『も、もう!? この馬鹿総長と副長はどうして私に仕事ばかり与えまくるのよ!? まだこっちはようやく浅間を登場させてズッドーーン!! させている所なのよ! 絡ませるのはもう少し後!』

『最後の台詞は一体何ですかーー!? というか、トーリ君! 話聞いていましたか!? そっから先は激戦区! シュウ君みたいに馬鹿みたいな防御力がないと突っ込んじゃいけない場所なんですよ! ギャグならともかく……あ、そっか。トーリ君はありとあらゆる場面をギャグに変えますから、ボケ術式で死にませんね。じゃ、いっか』

『待て待てーー! 浅間もナルゼも言いたいことは色々とあるが、とりあえず葵! 少し待てよ! いいか? 待てよ? 絶対に待てよ!?』

「おお、ちゃんと解ってるぜ、セージュン。俺はお前の期待に応える為に絶対に待たないぜ……!」

『振りじゃないんだよ!!』

『……セージュン。何か、もう凄く梅組に慣れたねー』

絶望するような事を言うな! というBGMを聞きながら、トーリは止まらなかった。

「よいっしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

重い関所の扉をトーリの両腕がぎぎぎっという音と共に開けていく。
その開いていく扉に皆がああ! と叫びながら諦めた。
開けた先にはこれからシリアスバトルが始めるでやんすと几帳面に待機していた三征西班牙とK.P.A.Italia軍団。
誰もが突如現れた馬鹿を前に時を止め、そして判断を各隊の隊長に任せて現実逃避。
それをされた隊長達はやはり混乱しており、最初の数秒は武蔵が引き攣った笑顔、三征西班牙とK.P.A.Italiaの混成軍がどうすればいいのか解らないという疑問顔。
そして最後は

「う、撃てーーーーーー!!」

銃撃の斉射音と空の航空間の砲撃で戦場が開かれた。









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