戦場へ
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光の部屋の中でホライゾンは周りは騒がしくなっている事に気付いた。
何でしょうか……騒がしい。
と言っても、ここから何かを言っても、それで騒がしさが無くなるわけでもないので言っても労力の無駄というモノだろうと判断する。
だけど、やはり周りの騒がしさを無視するという事は難しくて、さっきまで読んでいた本から視線を外して、周りを見回す。
すると、そこには
「武神……」
どういう事だと思考する。
まさか自分の処刑に武神を使うのだろうか? 一体、それは何時の時代の切腹だろうか? 介錯を武神にやらすとは斬新というよりは残酷過ぎませんかと普通に考える。というか、そもそも武神の剣で武神よりも小さい人間サイズの自動人形の、それも首だけを狙えるのだろうか?
どうやらK.P.A.Italiaの人達の性格はかなりい良い性格をしているみたいですと結論を出しておいた。
すると、自分の世話をしてくれている女性との声が聞こえた。
『外が気になりますか』
「いえいえ。私はK.P.A.Italiaの人達が残酷ひゃっはーー! な性格でも目を細めるだけで、蔑んだりはしませんよ」
『は?』
「失礼、何でもありません」
思わず隠すべき本音が出てしまいましたと反省。
あんまり相手を刺激させて、更に過激にしては私が辛いだけなのでと思い、少し自重しないといけないと決める。
とりあえず、世話係の彼女の言葉に甘えて聞こうかと思ったが───止めた。
『……聞かないんですか?』
「率直に申しまして……聞いてもホライゾンには意味も、関係もないと判断したので。ですから、御安心下さい」
ここで自分は死ぬべきなのだと周りにも、自分にも納得させる言葉。
少し、相手はその言葉に罪悪感でも感じたのか、少し沈黙したが、それでも処刑前の自分に喋りかけてくれる。
『すいません……あ。出来ればその分解力場壁には触らないで頂きたいです。その……危険ですから』
「分解力場壁……?」
『Tes.簡単に申せば、触ればその壁に自分を解読され、自分の大罪を突き付けられます。大罪というのは、つまり自分の一番の後悔の記憶。それを否定できなかったら、単純に分解されます。そして今の所、この力場を否定できた者はいません───過去の罪を否定することは誰にもできませんから』
「それならば、ホライゾンが直接その壁に触った方が手っ取り早いのでは?」
『ホライゾン様は大罪武装の抽出とかもありまして……』
そこで世話役の少女は自分の失言に気付いたのか、慌てた様子で
『すいません、そのままでお願いします……』
「Jud.」
ここで何かを言えば彼女が委縮するだけだろうと思い、ホライゾンは読んでいた本の方に視線を向き直した。
そして真面
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