ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
22.世界の中心・アルン
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意識を失っていた。次、起きた時には、時計は11:26を指している。
「やばっ!」
さすがに慌てて起き上がり、シャワーを浴びに下の階に降りるが親は、帰ってきていない。というか、親は父も母もほとんど家に帰ってくることはないので俺的には楽だが、世間から見たら俺は見捨てられたように見えるが、俺の両親は俺がSAOから帰還した時も帰ってきた俺を見て泣くことはなかった。
だが、あとで病院の看護師さんから聞いた話によると両親は毎日毎日、交代交代で俺の病室に来てくれたのだと聞いた。今も両親は俺が大学に通えるように金を貯めてくれているのだ。
だから、俺は普通に勉強して普通の生活を送るのが親に対する恩返しなのかもしれないが、今はアスナを.......キリトを助けるのが今の俺がやるべきことだ。
しかも、両親は俺がナーヴギアをもう一度被っていることを知っている........が、両親は、好きなようにやれ、とその一言だけであとは何も言わない。
シャワーを浴び終わり服を動きやすい、ジャージに着替え竹刀と竹槍を持って外に出た。
右手に竹刀、左手に竹槍を持ち、ALOプレーヤー、シュウの時のように武器を構える。
二本の武器を振るいながら少し考え事をする。
(あの時の感覚は一体なんだったんだ?)
あの時の感覚とは、トンキーを助ける時に三面巨人の武器を奪い放ったあの感覚。あの巨剣を振るった時、異常なまでに剣が軽く感じ、あの距離を一瞬で詰めたあの感覚.........俺の知る限りあの感覚は.........ソードスキルだ。
多分だが、あの時、俺が放った技は両手剣単発重突進技《アバランシュ》だと考えられる。
なぜあの時、ALOで存在しないソードスキルを使用することができたのか、疑問が残る中、俺は二本の武器を振るい、いつもの癖で竹刀と竹槍を背中に背負うような形をとり、乱舞をやめる。
続けて竹槍を床に置き、竹刀を通常の剣道の持ち方で持ち振るう。ALOで剣道の技術を活かすことは難しい。出来て、鍔迫り合いからの打ち込みや各種の面、胴、小手、突きを正確に射抜く技術が使えるくらいだ。
仮に剣道の手練れのプレーヤーが剣道の技術のみを使ってALOに潜ったとしたら、そのプレーヤーは強くなるかといえばそうではない。一対一のデュエルのような対戦では強いかもしれないが、ALOの手練れのプレーヤーと剣道の手練れのプレーヤーが戦ったのだったら、間違いなくALOの手練れのプレーヤーが勝つだろう。いうならば、現実世界で俺と直葉が戦っても俺は勝てないが、ALOで直葉と戦えば勝てるということだ。
つまりは、あの世界で戦うには固定された技術では勝てない。あらゆる技術を活かすことをしなければあれを攻略することは出来ない。なぜ急にこんな風に剣道の技術や二本の武器を振
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