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ドリトル先生と不思議な自衛官
第十幕その六

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「ここで長州藩の人達とだよ」
「薩摩藩が戦ったね」
「幕府方が」
「会津藩や新選組の人達が」
「そうだよ、その頃長州藩と薩摩藩は敵対していて」
 そうなっていてというのです。
「そこから長州征伐となって」
「尚更だよね」
「長州藩と薩摩藩は敵対したね」
「そうなっていったね」
「それがだよ」 
 その敵同士の両藩がというのです。
「坂本龍馬さんが間に入って」
「それでだよね」
「同盟を結んだね」
「薩長同盟となったね」
「そうだよ、東郷さんは薩摩藩だったけれど」
 そうであったこともお話しました。
「その頃東郷さんはまだ若くて」
「藩の中心にいたのは西郷隆盛さんだったね」
「そして大久保利通さん」
「お二人だったね」
「東郷さんはそのお二人の下にいてね」
 そうしてというのです。
「戊辰戦争からだよ」
「活躍しだしたね」
「この頃はまだ名も知られていなくて」
「誰もが知っている人じゃなかったわね」
「人が知られる様になるにも」
 そのことにもというのです。
「時と機会が必要なんだよ」
「その二つがだよね」
「どうしても必要だね」
「そうよね」
「人は」
「東郷さんは戊辰戦争の最後の」
 その頃のというのです。
「五稜郭での海の戦いで活躍したんだ」
「まさに最後だね」
「戊辰戦争の」
「幕府の方も海軍持っててね」
「海での戦いは避けられなかったね」
「土方歳三さんもいたしね」
 幕府方にというのです。
「軍艦に乗り込んできたりもして」
「最後も激しかったね」
「そうした戦いだったね」
「五稜郭でも」
「そこで活躍して」
 そうしてというのです。
「能力を認められてね」
「イギリスに留学もして」
「海軍軍人として学んで成長していって」
「そうしてだったね」
「日清戦争でも活躍してね」
 戊辰戦争の後のというのです。
「そして日露戦争でだよ」
「特にだったね」
「黄海海戦で勝って」
「日本海海戦で勝った」
「そうしたね」
「そうだよ、そしてその日本海海戦で」
 この戦いでというのです。
「東郷さんは世界の歴史に名を刻んだんだ」
「偉大な提督としてね」
「そうなったね」
「あの戦いに勝って」
「そうしてだったね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「そして幕末の展開次第では日本もどうなるかわからなかったし」
「東郷さんもだよね」
「どうなっていたかわからないね」
「日本次第で」
「東郷さんは西郷さんを尊敬していてね」
 そうであってというのです。
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