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オズのヘンリーおじさん
第十幕その九

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「オズの国でなく神様の世界でね」
「暮らしておられますか」
「そうよ」
 そうだというのです。
「大き過ぎるとね」
「流石にですね」
「海のリバイアサンやヨルムンガルドも」
 彼等もというのです。
「実は大き過ぎてあまり動けないの」
「そうですか」
「だからね」
 それでというのです。
「あの人はね」
「神様の世界で、ですか」
「暮らしているわ」
「そうですか」
「あの人はね」 
 それこそというのです。
「もう神様よ」
「巨人でもですか」
「そうよ、あとね」
「あと?」
「外の世界だと神様って」
 こう呼ばれる存在はというのです。
「実は巨人なのよね」
「おや、そうなのか」
「そうだったの」
「ええ、ムシノスケ教授やボームさんがお話してくれたけれど」
 この人達がというのです。
「ギリシアや北欧、ケルトの神々は」
「どの神様達もオズの国におられるな」
「そうね」
 おじさんとおばさんはまさにと答えました。
「色々な神話の神々もいて」
「そのこともお伽の国ならではね」
「その神々は」
 まさにというのです。
「普段は人間位の大きさでも」
「それでもか」
「本来はなのね」
「巨人だってね。神話の本をよく読むと」
 それぞれのです。
「わかるらしいわ」
「そうなのか」
「実は巨人なのね」
「自分達と親戚か同じ位の大きさの巨人と戦っているし」
 それにというのです。
「描写をよく読むとね」
「巨人か」
「そうなのね」
「これがね。巨人はね」
 これといってというのです。
「そうしたこともあって」
「悪い人達じゃないか」
「神様の親戚みたいな人達なのね」
「そうよ、その人達にもね」
 ドロシーはさらにお話しました。
「お会い出来るわ」
「オズの国を旅しているとか」
「お会い出来るのね」
「そのことも覚えておいてね」
 こうお二人にお話します、そしてです。
 皆と一緒に星座を観ます、すると恵梨香達五人はふと気付いたことがありました。それは何かといいますと。
「あれっ、十二の星座が」
「全部あるね、星占いの」
「それで他の星座もあるわ」
「八十八の星座の全部があるね」
「夜空に」
「そうよ、この列車にかけられた魔法の力で」 
 ドロシーは五人に答えました。
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