第十幕その二
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「いや、船から観るのもいいけれど」
「お空から観るのもいいわね」
「そうなんだよ」
ベッツイに対して答えました。
「これがね」
「そうよね」
「だからね」
それでというのです。
「わしは今最高に幸せだよ」
「私もよ」
ベッツイも観ています、そのうえでお話します。
「お空を飛ぶ列車に乗ってね」
「夜の海とお空を観てね」
「そこにある星座を観て」
そうしてというのです。
「夜の中の海とそこに映る満月も」
「いいね」
「本当にね」
「銀河鉄道の夜だとお空だけだけれど」
ハンクが言いました。
「僕達は海も観ているね」
「だからその分さらにいいわね」
トロットが応えました。
「今の私達は」
「そうだね」
「だからね」
それでというのです。
「嬉しいわ」
「そうだよね」
「観ていて飽きないわ」
「全くだよ」
「それじゃあね」
エリカはここでこんなことを言いました、エリカも夜空と海そしてそこにある星座と満月それに波を観ています。
「ご飯を食べましょう」
「そこでそう言うのが君らしいね」
トトはそのエリカに笑って言いました。
「本当に」
「食べもののことを言うのが」
「とてもね」
「私らしいならいいわ」
エリカはそう言われて満足した声を出しました。
「私が思うに私はね」
「君らしいのが一番だね」
「猫だからね」
「猫は自分が一番だと思うから」
「そう、オズの国の住人だけれど」
それでもというのです。
「私達猫はね」
「自分が一番だね」
「そうよ、それで自分のペースをね」
これをというのです。
「守るのよ」
「そうだね」
「だからね」
それでというのです。
「今もこう言うのよ」
「そうだね」
「それでご飯は?」
「今から出すわ」
ドロシーが答えました。
「これからね」
「そうするのね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「皆で食べましょう」
「それじゃあね、今夜は海鮮丼よね」
「そう、海胆とイクラと蟹と烏賊をね」
この四つをというのです。
「ご飯の上に乗せた」
「そうした丼ね」
「それにね」
ドロシーはさらにお話しました。
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