暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第132話 決闘の始まり
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鳴ったはずだ』
「だよな。だとしたら裏切者がいるって事か……」


 絶霧を使わないで警備の厳重なこのフィールドに入り込むのは難しいだろう。こいつらがここまでスムーズに事を進められたのは間違いなく内通者がいたからだと俺は思う。だが誰が……?


 そんな事を考えていると上空に魔法によって生み出された幻影が映し出される。


『ははっ、良い景色だね。赤龍帝』
「ディオドラ!?」


 そこに現れたのはディオドラだった。しかもその背後には……


「アーシア!?」


 アーシアが何かの装置に捕らえられているのが映った。気絶しているのか何も喋らない。


「ディオドラ!お前一体何やってるんだ!」
『察しが悪いな、流石はゴミ同然のトカゲを宿す薄汚い人間だ、思考能力が低い。僕が彼らを手引きしたんだ』
「お前が……!?」


 今までの好青年に思えた態度から一変して傲慢な一面を見せるディオドラに俺は驚いた。


「なんでそんなことをした!お前は俺がアーシアに相応しいかどうか試すために俺に決闘を申し込んだんだろうが!」
『決闘なんて君を誘い込むための嘘でしかないだだろう?滑稽だったよ、男らしい決闘に挑もうとする君の姿は……赤龍帝は警戒心が強いと聞いていたけどとんだピエロだったね』
「ディオドラ……それがお前の本性か!」


 俺はゲラゲラと下品に笑うディオドラを見てあれが奴の本性だと察した。


「そこまでしてアーシアが欲しかったのか?アーシアを愛してるから悪魔も裏切ったのか?」
『悪魔を裏切ったのは禍の団の方が好き勝手出来ると思ったからさ。彼らは僕の趣味に賛同してくれてね、好きなだけ聖女をくれるっていうから協力したんだよ』
「そいつは聖女と呼ばれる女性を自作自演で追い込み絶望させて最後に自分のモノにして堕とすのが性癖らしい。悪魔らしい素晴らしい趣味だな」
「なんだと……!?」


 俺はディオドラが何を言ってるのか理解できなかった。てっきりアーシアを愛するあまりこんな暴挙に走ったのかと思ったからだ。


 だが悪魔の一人がした説明にその愛すらも嘘だったと分かってしまった。


「お前はそんなくだらない性癖を満たす為だけにアーシアの人生を滅茶苦茶にしたってのかよ……!」
『くだらないとは失礼だな、まあ人間に僕の高貴な考えが理解できるわけもないか。そもそも家畜同然の存在でしかない薄汚い人間だが僕の趣味を満たすために生まれてくれたと思えば彼女の人生にも意味はあったさ』
「……ッ!!」


 俺は怒りで頭が噴火してしまいそうなくらいに激情に駆られていた。


『さあお喋りはお終いだ。赤龍帝、出来るだけむごたらしく派手に死んでくれ。そしてその死体をアーシアに見せ
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