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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第132話 決闘の始まり
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隠れてしまった。
『おいおい、殺していないよな?』
「あんだけ強いなら死にはしないだろう、急所は避けたしな」
ドライグの呆れた声に俺はそう答える。予想通りディオドラは立ち上がってきたが……
「おい、ディオドラ……お前その体はどうしたんだよ!?」
土煙が晴れてディオドラが姿を見せるがその体中にまるで食器を割ってしまったかのようなヒビが走っていた。
そしてディオドラのヒビが広がっていき最後にはバラバラに砕けてしまった。
「ま、まさか殺してしまったのか!?」
『いや違う、悪魔があんな死に方をするなど聞いたことがない!アレはディオドラではない!』
うろたえる俺にドライグは悪魔はあんな死に方はしないと答えた。
悪魔は光による攻撃で死を迎えると塵のように消え去ってしまうがそれ以外は人間と同じ死に方をするらしい。
さっきのようなヒビが入ってバラバラになるような死に方をする攻撃は俺はしていない。ドライグはあの死に方を見てアレがディオドラではないと叫んだ。
「凄い凄い!これが赤龍帝の戦い方なんだ!」
すると背後から幼い子供の声が聞こえたので振り返ってみる。すると高台の上に銀髪の小さな少年が座っていた、さっきまで気配は感じなかったのになぜ……?
「君は一体……?」
「僕はレオナルド、宜しくね。それにしても君の戦い方は凄く参考になったよ、正直あんな悪魔の姿を模範した魔獣なんて作りたくなかったけど君の戦いぶりを見れたから結果的には良い経験になった。ありがとうね」
「何を言って……ッ!?」
すると突然背後から殺気を感じ取ったので振り返ると眼前に刃が飛んできたのが見えた。俺は眉間に刺さる直前で刃を掴むがそのまま押されてしまい地面を転がってしまう。
「何が起きた!?」
「へぇ、直前まで殺気も気配も抑えていたのにかわしたか。流石は赤龍帝、噂以上にやるね」
また知らない奴の声が聞こえたのでそちらに視線を向けると中華風の服装をした青年が伸びる槍を構えているのが見えた。
その槍は一瞬で縮んでいき神々しい光を放っている。
『イッセー!あれは『黄昏の聖槍』だ!』
「なに?じゃあ奴はサニー兄の話に出てきた男……!?」
ドライグの言葉に俺は警戒心を更に上げた。以前サニー兄がセラフォルーさんと初めて出会った話の中に出てきた黄昏の聖槍を持つ男、それがコイツか!?
「はじめまして、赤龍帝。僕は曹操、黄昏の聖槍の所持者にして禍の団『英雄派』のトップを務めている者だ」
「英雄派だと?じゃあ曹操っていうのは……」
「君の想像通りさ。僕は歴史に名を残した偉人『曹操』の血を引く子孫だ」
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