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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第132話 決闘の始まり
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アーシアは笑顔で俺を送ってくれた。
俺が魔法陣の上に立つと魔法陣が光り始めた。
「イッセー、私達は観客席で貴女の勇姿を見る事にするわね」
「無様な姿を見せないように頑張りますよ」
リアスさんにそう言った俺は光に包まれた。そして光が消えるとそこは全くの別の場所だった。
「ここが決闘のフィールドか」
そこはとても広い空間で一定間隔で大きな柱が並び地面には石作りの道が作られている、遠くにはギリシャ神話に出てくるような神殿もあった。
「随分と豪華だな。悪魔は派手なのが好きなのか?」
「ははっ、そう言われると否定はできませんね」
俺の呟きに誰かが答えた。振り返ると魔法陣が生まれてそこからディオドラが現れた。
「イッセーさん、貴方に改めて感謝を。なんの利益も出ない決闘を受けてくださりありがとうございます」
「同じ女を愛したんだ、決闘を受けるのは当然の事だ。ただ手加減は出来ねぇぞ?」
「勿論です。貴方の全力を見せてください」
ディオドラはそう言って剣を構えた。奴のバトルスタイルは剣術か?俺は手刀を構えて対峙する。
「それでは始めましょうか」
「ああ、いくぜ……!」
その言葉と同時に俺達は踏み込んで接近する、そしてナイフと剣がぶつかり火花が飛び散った。
剣を壊す勢いでナイフをぶつけたが刃こぼれ一つもない、相当な業物だな。いやそれもあるがディオドラは魔力を剣に流して強度を上げているのか。
ディオドラは片手から魔力弾を数発放ち俺から距離を取る、俺は魔力弾を弾くと懐に入ってフォ―クを放った。だが奴はそれをサイドステップで回避する。
「はぁっ!」
まるで雷かと思うような轟音と共に唐竹割りが放たれた。おれはフォ―クシールドで受け止めつつ前蹴りで攻撃を仕掛けた。
「貰った!」
「甘いですよ」
ディオドラは前蹴りが当たらない一に下がると伸び切った俺の足を掴んで勢いよく振りぬいて俺を動かす。俺は横回転してディオドラに背中を向けてしまう。
「ぐっ、背後を取られたか!」
「どんなに重くても片足が浮いていれば動かせるものですよ……はっ!」
ディオドラは俺の背中に魔力のビームを放ってきた。俺はそれを回避できずに真面に受けてしまい柱まで吹っ飛ばされてしまった。
「がはっ!?」
俺は柱を崩しながらも体勢を立て直して奴を見据える。
(……強い!)
初めて会った時はそうは思わなかったが実際に戦ってみて俺は改めてディオドラをそう評した。
「まさかそれで終わりじゃないですよね?」
「ああ、勝負はここからだ!」
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