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夢幻水滸伝
第三百四十二話 南進開始その十三

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「ここはな」
「力技でもですね」
「街を攻略しますね」
「そうしますね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 エリカは港を占領した後は市庁舎に向けて進軍を開始させた、戦車や装甲車を先頭に立てて自身はその戦車の砲塔の上に乗ってだった。
 采配を執りつつ術や神具での攻撃を行った、それで言うのだった。
「敵の攻撃が来てもな」
「そうしてもですね」
「エリカ様が防いでくれて」
「そして反撃もしてくれますね」
「そうするさかいな、今はな」 
 市庁舎を見据えて言うのだった。
「このままな」
「進軍ですね」
「市庁舎に向けて」
「そうして手に入れますね」
「そうするで、城門もや」 
 そちらの話もしたのだった。
「幾つか破壊出来たしな」
「そこから入城ですね」
「街に入りますね」
「そうしますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「そこからも攻める、そしてな」
「そのうえで、ですね」
「そこからも街を占領しますね」
「そうしますね」
「そして街を完全に占領するで、敵がいても」
 神具で進軍する先にあったバリケードを吹き飛ばして言った。
「こうしてや」
「退けて」
「そのうえで、ですね」
「さらに進みますね」
「市庁舎まで」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 エリカは自ら軍を率いて市庁舎に向かった、その途中の敵や障害物は全て突破したうえでそうしていき。
 市庁舎に来ると最後の幸福勧告を行った、だが。
「そうか、市長さん降伏せえへんか」
「徹底抗戦です」
「それを叫んでいるそうです」
「わかったわ、ほな攻めるで」
 即断即決だった、そうしてだった。
 エリカは市庁舎に精鋭を率いて乗り込んだ、そのうえでその中でも戦う。市庁舎の中に隠れて戦おうとする敵軍も星の者である彼女の敵ではなく。
 エリカは市長室に向かって順調に進んでだった。
 部屋に入るなり銃弾を放って来た市長の額を撃ち抜いた、そうして言った。
「これで終わりや」
「はい、市長さんを倒したので」
「これで、ですね」
「ニューオーリンズは我々のものですね」
「市長さんも他の戦死者も復活させてな」
 そうしてというのだ。
「捕虜にするで」
「わかりました」
「そして占領を宣言しますね」
「そうしますね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 エリカは実際に街の占領を宣言した、その時にはもう市街戦は終わりエリカが率いる軍が街の要所を占拠していた、港には艦隊が入り明らかに掌握されていた。


第三百四十二話   完


                      2024・2・15
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