第三百四十二話 南進開始その九
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ニューオーリンズの艦載機それに飛兵達に向かった、こちらが二百機の航空機を持っているのに対して敵はというと。
「四十機か」
「よし、上から襲い掛かるぞ」
「こちらは単葉機、相手は複葉機だ」
「しかも自動小銃も持っていない」
飛兵達の話もした。
「そこを衝くぞ」
「そして攻めるぞ」
「そうするぞ」
こう話してだった。
敵の航空隊に向かった、上から一斉に襲い掛かった五倍の数の単葉機達に複葉機そしてボルトアクションの銃で自動小銃に勝てる筈もなくだった。
ニューオーリンズの航空隊は為す術もなく倒された、エリカはその報を聞いて言った。
「よし、ほな攻撃隊と爆撃隊はや」
「高射砲と対空砲ですね」
「そちらを叩きますね」
「予定通り」
「そうすればもう完全にや」
敵の対空を封じればというのだ。
「こっちのもんやしな」
「そうしますか」
「ではですね」
「これからですね」
「そちらを頼むで」
航空隊の将兵達に告げると彼等は次の動きに入った、実際に攻撃隊と爆撃隊は反撃を受けつつもだった。
ニューオーリンズの高射砲も対空砲も破壊した、そして艦隊に帰ったがエリカは彼等を休ませることにした。
「一旦休んでもらって」
「その間にですね」
「航空隊の整備と補給ですね」
「それを行いますね」
「そや」
その二つを行うというのだ。
「パイロットの休養よな」
「そうしてですね」
「敵艦隊を攻める時にですね」
「再び出てもらいますね」
「そうしてもらうわ、敵の艦船は対空が弱い」
このこともわかっているのだ。
「少なくとも航空機へのそれはや」
「弱いですね」
「飛兵には出来ていても」
「それでもですね」
「そやからそこを衝いてな」
そうしてというのだ。
「攻めてくで」
「わかりました」
「ではその様にしていきましょう」
「今は」
「街の航空戦力と艦隊を倒したらな」
それならとだ、エリカはさらに言った。
「もう後はや」
「はい。街の攻略は楽です」
「港から上陸出来ますし」
「街の外にも至れます」
「そうなれば楽に攻略出来る」
それも可能だというのだ。
「そやからな」
「この度はですね」
「その様にしますね」
「航空隊を休ませ」
「そして艦隊戦の時にですね」
「また出てもらうわ」
こう言ってだった。
エリカは戻って来た航空隊を休ませ航空機の整備と補給を進めさせた。その中でもニューオーリンズに向かってだった。
敵艦隊が出撃してきたと報告を受けてだ、周りに航空隊の現状を尋ねた。
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