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金木犀の許嫁
第十一話 忍術は暴力ではないその十

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「その問題を解決しようっていうことになるから」
「いいんですね」
「それが問題にならなくて」
 そうであってというのだ。
「ほったらかしになっていたらね」
「そうなることが一番問題ですね」
「こんなことする先生一般社会だったクビでしょ」
「間違いなくそうですね」
「何処が指導なのよ」
 その行為のというのだ。
「それも剣道部の顧問なのに竹刀蹴飛ばしてね」
「生徒の人を連れ出したんですね」
「剣道やる人が竹刀蹴飛ばすとか」
 そうした行為はというのだ。
「普通にね」
「あの、忍術でもです」
 白華は真昼の今の話に眉をこれ以上はないまでに顰めさせ汚物を見る目になってそのうえで答えた。
「素振りの木刀や竹刀、それに手裏剣はです」
「蹴飛ばさないわね」
「言語道断です」
 それこそというのです。
「またぐことさえです」
「駄目よね」
「そうしたら竹刀とかに謝る」
「そうするわね」
「そうです」
「当然のことです」
 佐京も言ってきた。
「間違ってもです」
「そんなことはしないわね」
「はい、白華も言いましたが」
「言語道断ね」
「忍術を行っては駄目です」 
 それこそというのだ。
「その資格はないです」
「つまりその先生はね」
「剣道をやる資格がないですね」
「そのうえでね」
「そんな暴力を振るってですね」
「問題にならないのよ」
「そしてそうした場所は」
 佐京は蒼白になった顔で述べた。
「もう既にですね」
「かなり腐ってるわね」
「そうですね」
「こんなことが問題にならないなら」
 あからさまなそれも極めて残虐な暴力が白昼堂々と行われるならというのだ、多くの人の前で平然とだ。
「もう他の悪事もね」
「行われていてもですね」
「おかしくないでしょ」
「その先生がやっていても」
「それこそね」
「恐ろしいところですね」
「これ奈良県の公立中学のお話だけれど」
 その場所のというのだ。
「こうなったらね」
「もう終わりですね」
「完全にね」
 それこそというのだ。
「自浄なんてね」
「起こり得ないですね」
「自浄はある程度健全であって出来るのよ」 
 そうしたものだというのだ。
「だからね」
「そこまで腐っていると」
「もうね」
 それこそというのだ。
「こうした先生がずっといて」
「悪いことをしていって」
「定年までそれも校長先生にもね」
「なりますね」
「そうなってね」
 そのうえでというのだ。
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