第九話 山が多い国その五
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「それでだ」
「何が悪いかだね」
「そうだ」
悪びれない言葉だった。
「何もやることがなかったからな」
「寝ていたんだ」
「気持ちよくな」
「そうそう、英気を養うことも大事だよ」
ショウは援軍を得て元気付いて言った。
「だから僕ちんもどんどんだよ」
「お昼寝をするんですか」
「今もそうしたしね」
ラプターに話した。
「そしてこれからもだよ」
「お昼寝してですか」
「夜も寝てね」
その時間帯もというのだ。
「快適に過ごすよ」
「働かずにですか」
「いやいや、働いて」
そうしてというのだ。
「それと同じだけだよ」
「寝られるんですか」
「よく働いてよく寝る」
ショウはこうも言った。
「そうしていくよ」
「いや、寝過ぎだろ」
今度はガルが言ってきた。
「それでもな」
「ガルもそう言うのかい?」
「一日十二時間だからな」
それだけ寝ているからだというのだ。
「それはな」
「言うのかい」
「ああ、もう少し起きてな」
そうしてというのだ。
「やること見付けてだよ」
「やるべきなんだ」
「そうだろ」
「そうだよね」
佐久間はガルの言葉に賛成して頷いた。
「司令寝過ぎだよね」
「だろ?寝るなとは言わないけれどな」
「寝過ぎだからね」
「もう少し起きてな」
「色々やって欲しいね」
「全くだぜ」
「いや、やることはやってるからね」
ショウはまだこう言うのだった。
「それでいいじゃないか。忙しい時になったら」
「もっとやるんだ」
「そうするよ」
右手の人差し指を立てて後ろから前に動かして話した。
「是非ね」
「では早速街に出よう」
チャンプが言ってきた。
「今日は葛飾だ」
「ドクターマンを探しにだね」
「そうだ、あちらに行ってだ」
チャンプはショウに話した。
「そのうえでだ」
「彼を探すんだね」
「そうしよう」
「わかったよ」
ショウは軽い声で答えた。
「それならだ」
「行くな」
「うん、お仕事はちゃんとしないとね」
「なら行こう」
「私も行くよ」
バランスも言ってきた。
「丁度今やることが終わったし」
「何だったんだい?」
「基地のお風呂場の修理が」
これがというのだ。
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