第九話 山が多い国その四
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「いい加減起きて下さい」
「ジャークマターが動いたかな、ドクターマンが見付かったかな」
「どちらでもないですが」
基地のソファーで毛布を被って寝ている彼に言うのだった。
「呑気過ぎます」
「いやいや、焦ってもだよ」
ショウはラプターに身体を起こしつつ話した。
「仕方ないしね」
「だからお昼寝してるんですか」
「睡眠も必要じゃないか」
「幾ら何でも寝過ぎです」
「最近一日十二時間寝てるけれどね」
「充分過ぎる程寝ています、もう少し起きてです」
そうしてというのだ。
「ちゃんと働いて下さい」
「起きている時は働いているよ」
ショウは完全に起きてソファーに座って話した。
「だったらよくないかな」
「いや、流石に寝過ぎでしょ」
ハミィもラプターと一緒にショウに言った。
「一日十二時間は」
「ハミィもそう言うんだ」
「言うわよ、一日は二十四時間でしょ」
「地球の時間でね」
「それで十二時間っていったらね」
それこそというのだ。
「半分だから」
「半分だと寝過ぎなんだね」
「そうよ」
まさにというのだった。
「流石にね」
「八時間で多い位じゃないかな」
スパーダも言った。
「最近寝過ぎだよ、司令は」
「まして今はドクターマンを探していますし」
またラプターが言ってきた。
「ジャークマターも復活して他にも多くの組織がありますから」
「それでなんだ」
「少しは緊張してです」
「起きてないと駄目かな」
「そして働いて下さい」
「うん、幾ら起きてる時はいつも働いていても」
またスパーダが言ってきた、どうかという顔で身振りも入れている。
「十二時間はね」
「寝過ぎで」
「あと四時間はね」
それ位はというのだ。
「起きてる方がいいよ」
「そうなんだね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「ドクターマンを探して今後のこととかをね」
「考えないと駄目だね」
「そうだよ、司令だしね」
ショウの立場のことも話した。
「そうしないとね」
「いや、今は寝ていていい」
こう言ってだ、鳳が場に来た。
「戦いもないしやることをやっているからな」
「君はそう思うんだね」
「ああ、あんたはやることをやっている」
ショウ自身に話した。
「それならな」
「僕ちん寝ていていいんだね」
「起きる時は来る」
必ず、そうした言葉だった。
「だからな」
「今はだね」
「ゆっくりと寝てだ」
そうしてというのだ。
「英気を養うことだ」
「その時に備えて」
「俺も寝ていた」
鳳は自分のことも話した。
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