第九話 山が多い国その一
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第九話 山が多い国
トリンは日本の山々を自分達の巨大ロボットも用いてそのうえでドクターマンの反応を調べてからだった。
その後でだ、こんなことを言った。
「つくづく山が多い国だな」
「はい、これがでござる」
空蝉丸が応えた。
「日本は最早見渡す限り山であり」
「それだけに多いな」
「山の国でもありまする」
こうトリンに話すのだった。
「これが」
「だから調べるにしてもな」
「数が多くてありますな」
「実にな」
「しかし一つ一つ中に入って調べるよりずっといい」
ヨーグルトは真顔で話した。
「それだと今より遥かにだ」
「手間がかかるな」
「そうなるからな」
「そうだな。しかもドクターマンの反応は独特だ」
トリンも言うことだった。
「生身の身体に機械の身体だ」
「機械の部分が多いんだよね」
有働はこのことを指摘した。
「人間の部分もあって」
「脳もな」
「それだとかなり限られる反応になるね」
「完全に生身、完全に機械だとだ」
どうかとだ、トリンはその場合も話した。
「かえって多いが」
「あと一部は機械とかだとかな」
「やはり多いが」
「ドクターマンみたいになると」
「滅多にないケースだからな」
それ故にというのだ。
「そうはだ」
「そうだよね」
「だから装置を使って探すとな」
「すぐに独特の反応が出て」
「わかる筈だが」
それでもというのだ。
「山も探すとなると多いな」
「けれどそれは仕方ないよ」
立風館はトリンに受け入れるしかないと話した。
「日本はそうした国だから」
「だからか」
「うん、山が多いね」
そうしたというのだ。
「地理だから」
「それでか」
「もうね」
このことはというのだ。
「受け入れるしかないよ」
「そうして探すしかないか」
「うん、地道にね」
「そうだな、ではな」
トリンは立風のその話を聞いて言った。
「地道に探していこう」
「あの、それぞれの戦隊で地域を分けて探していて」
結月が話した。
「日本全土を虱潰しにしていっているから」
「地道にやっていけばだな」
「終わるわ、考えてみたら山にアジト置くとかね」
そうしたことはというと。
「結構あるしね」
「それならだな」
「もうね」
ここはというのだ。
「じっくり腰を据えて」
「探していくことか」
「山の多さにめげないでね」
「それもそうか」
「まあじっくりやっていこう、それで街は」
桐生はそちらの話もした。
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